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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.84 を解説、金属板葺屋根の横葺

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.84 は、金属板葺屋根の横葺に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 横葺の葺板の働きと重ねの方向
  2. 吊子に用いる材料の選び方
  3. 下葺材(アスファルトルーフィング等)の重ね幅
  4. 軒先や棟の納まり

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

葺板と同じ材料で吊子を作ればよい、という発想が落とし穴なんです。

選択肢2はアルミニウム合金製の葺板にアルミ合金製の吊子を用いるとしていますが違います。吊子は葺板より強度のあるステンレス製などを用いるのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 横葺は軒先から棟へ向かって葺き上げる
2 ×(誤り) 吊子は葺板より強度のあるステンレス製などを用いる
3 ◯(正しい) 下葺材は所定の重ね幅を確保して敷く
4 ◯(正しい) 軒先や棟は雨仕舞いを考えて納める

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、カラーアルミニウム合金製の葺板の留付けに、アルミニウム合金製の吊子を用いる、としています。

ところが、吊子は葺板より強度のあるステンレス製などを用いるのが正しいんです。

なぜかというと、吊子は葺板を下地に固定し、風で吹き上げられる力を一点で受け止める部材だからです。葺板と同じアルミ合金では強度が不足し、変形や抜けの原因になります。

例えば、台風時の吹上げで吊子が伸びてしまうと、葺板が浮いて雨水が入り込みます。ここは混乱しやすいところですね。

そのため、吊子には葺板より硬く強い材を選び、固定力を確保します。

ザックリ言えば、押さえる吊子は葺板より丈夫な材で作る、ということです。

覚え方

  • 吊子=葺板より強度のある材(ステンレスなど)
  • 葺板と同じアルミ合金では強度不足
  • 吊子は風の吹上げを受け止める要

一問一答

Q.

アルミニウム合金製の葺板を留め付ける吊子には、どんな材料を用いるか。

葺板より強度のあるステンレス製などを用います。吊子は風の吹上げを受け止めるため、葺板と同じアルミ合金製とするのは強度不足で誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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