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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.64 を解説、ALCパネル工事

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.64 は、ALCパネル工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 屋外面の仕上げ
  2. 縦壁ロッキング構法の目地
  3. 設備配管用貫通孔の径の上限
  4. 縦壁フットプレート構法の取付け

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

ロッキング構法はパネルが回転して動く、という前提を押さえると見えてきます。

縦壁ロッキング構法の目地はパネルの動きに追従できる仕様とするのが正解で、選択肢2の目地の仕様では追従できず不適なんです。ロッキング=動くから目地も追従させると覚えておきましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 屋外面には防水効果のある仕上げを施す
2 ×(誤り) 縦壁ロッキングの目地は動きに追従できる仕様とする
3 ◯(正しい) 貫通孔の径はパネル幅の1/6以下とする
4 ◯(正しい) フットプレート構法は上部が面内方向に可動するように取り付ける

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、外壁の縦壁ロッキング構法における縦目地を、2面接着のシーリングとする、としています。

ところが、これではパネルの動きについていけないんです。縦壁ロッキング構法は、地震などでパネルが1枚ずつ回転して躯体の変形に追従します。

そのため、目地はパネルの動きを妨げず、追従できる仕様にする必要があるんです。

なぜかというと、目地がパネルをガッチリつないでしまうと、動こうとするパネルどうしがぶつかってシーリングが切れたり、パネルが割れたりするからです。

例えば、パネルが動く前提なのに目地で固めてしまうと、揺れたときに逃げ場がなくなるわけです。だから目地は動きに追従できるようにします。

ザックリ言えば、ロッキング構法は動くから、目地もその動きに追従させる、ということです。

覚え方

  • 縦壁ロッキングはパネルが回転して動く=目地は動きに追従させる
  • 目地で固めるとシーリング切れ・パネル割れ
  • 貫通孔の径はパネル幅の1/6以下

一問一答

Q.

縦壁ロッキング構法のパネル間の目地は、どのような仕様とするか。

パネルの動きに追従できる仕様とします。ロッキング構法はパネルが回転して動くため、動きを妨げる目地仕様とする記述は不適で誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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