けんせつる
外部用の両面フラッシュ戸、見込み部を表面板で包むのは何方向か、すぐに答えられますか?
この記事の要点
令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、鋼製建具に関する問題です。正解は選択肢4。
令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、鋼製建具に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。なお、問題の対象となる戸は有効幅950mm以下、有効高さ2,400mm以下の仕様です。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 外部用フラッシュ戸の表面板は溶融亜鉛めっき鋼板・厚さ1.6mmが基準 |
| 2 | ○(正しい) | ステンレス鋼板製くつずりはヘアライン仕上げ・厚さ1.5mmが基準 |
| 3 | ○(正しい) | 枠・戸の取付け精度はねじれ・反り・はらみとも2mm以内が許容差 |
| 4 | ×(誤り) | 外部用フラッシュ戸の見込み部は左右2方ではなく上下左右4方を包む |
選択肢4の「上下部を除いた左右2方を表面板で包んだ」という記述が誤りで、正しくは上下左右の4方向すべてを包む必要があります。
この問題では、外部用建具の材料・仕上げ・取付け精度の基準を正しく覚えているかが問われています。
特に外部用フラッシュ戸の見込み部の処理は引っかけが定番です。「内部用と外部用で扱いが違う」という点を押さえておくと迷わずに済むわけです。
外部に面する両面フラッシュ戸の表面板には、耐候性・耐食性が必要です。
JASS 16では溶融亜鉛めっき鋼板を使用することを規定しており、その厚さは1.6mm以上とされています。
普通の鋼板(めっきなし)では外部の雨水や湿気に対して腐食が進みます。溶融亜鉛めっきを施すことで長期にわたる耐食性を確保するわけです。
くつずりとは、出入口の床面に設ける敷居状の部材で、建具の下端をガイドしたり、床面の段差を処理したりする役割があります。
外部に接するくつずりはステンレス鋼板製が標準です。JASS 16ではヘアライン仕上げ(髪の毛状の細かい線模様)を標準仕上げとし、厚さは1.5mm以上と定めています。
ヘアライン仕上げは傷が目立ちにくく、外部の使用環境に適した仕上げなんです。
枠および戸の取付け精度として、ねじれ・反り・はらみそれぞれの許容差が規定されています。
JASS 16では、この3項目いずれも2mm以内を許容差としています。
例えば、扉が2mmを超えてねじれていると、気密性や水密性が損なわれます。施工後に確認が必要な重要な管理値なので、覚えておきましょう。
これが誤りを含む選択肢です。フラッシュ戸とは、芯材(框)に表面板を貼り合わせて平らな面を作る建具の工法です。
見込み部とは、戸の厚み方向の側面部分のことです。戸を閉めたとき枠に接する面で、上下左右に4面あります。
内部用のフラッシュ戸であれば、見込み部の表面板による被覆は必ずしも4方でなくてもよい場合があります。
しかし、外部に面する両面フラッシュ戸は違います。上下の見込み部にも雨水や結露水が触れる可能性があります。表面板で包まないまま内部の芯材が露出すれば、そこから腐食が進行するわけです。
JASS 16では外部用両面フラッシュ戸の見込み部について、上下左右の4方向を表面板で包む「4方巻き」を規定しています。「上下部を除いた左右2方を表面板で包んだ」という記述は誤りで、正しくは上下左右の4方向すべてを包む必要があります。
現場の目線から
「上部は水平だから雨水がたまりやすい、下部は地面からの跳ね返りで濡れやすい」という感覚で覚えると、なぜ4方向すべてを包む必要があるか納得しやすくなります。左右2方だけでは不十分というのが試験でも問われやすいポイントです。
フラッシュ戸の見込み部の巻き方は、「外部か内部か」で区別するのが一番わかりやすくなります。
外部用 → 水分が4方向から来る → 4方巻き必須という流れで押さえておきましょう。
外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部を表面板で包む方向は何方向か。
上下左右の4方向(4方巻き)です。左右2方だけでは上下の見込み部が露出し、雨水侵入や腐食の原因になります。
外部に面する両面フラッシュ戸の表面板として使用する材料と厚さはどれか。
溶融亜鉛めっき鋼板、厚さ1.6mm以上です。
鋼製建具の枠・戸の取付け精度において、ねじれ・反り・はらみの許容差はいくらか。
それぞれ2mm以内です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
JASS 16(建具工事)の規定では、外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は上下左右の4方向を表面板で包む「4方巻き」が必要です。「上下部を除いた左右2方のみ」では、上下の見込み部が露出したままになり、雨水の侵入や内部への腐食につながるため不適当なんです。