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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.59を解説、躯体工事の試験と検査

けんせつる

けんせつる

ガス圧接の超音波探傷って、1ロットから何か所を抜き取って検査するの?

この記事の要点

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.59は、躯体工事の試験・検査に関する応用能力問題です。五肢のうち最も不適当なものを選ぶ問いで、正解は選択肢5。

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.59は、コンクリートと鉄筋に関わる試験・検査の数値を問う問題なんです。施工管理法の応用能力問題で、五肢択一になっています。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢5

ガス圧接継手の超音波探傷試験は、抜取検査の場合、1ロットにつき無作為に30か所を抽出して行うわけです。「3か所」と思い込んでいる人が多いですが、塩化物の分取試料が3個なので、その数字と取り違えやすいんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) スランプ試験は試料をほぼ等量の3層に分けて詰める。手順のとおり
2 ○(正しい) スランプ18cmのコンクリートのスランプの許容差は±2.5cm。規定どおり
3 ○(正しい) 塩化物含有量は同一試料からとった3個の分取試料の測定値の平均とする
4 ○(正しい) 超音波探傷の抜取り1ロットは、1組の作業班が1日に施工した圧接箇所とする
5 ×(誤り) 「1ロットに対して無作為に3か所抽出」→ 正しくは30か所を無作為抽出する

選択肢5の「無作為に3か所抽出」という記述が誤りで、正しくは1ロットにつき30か所を無作為に抽出します。

この問題のポイント

この問題のテーマは、躯体工事で出てくる試験・検査の数値や手順を正しく覚えているかです。

コンクリートのスランプや塩化物、鉄筋のガス圧接など、現場で日常的に行う検査が並んでいます。

数字を覚える問題が多いので、似た数字を取り違えないことが勝負になります。とくに「3」と「30」は混ざりやすいので注意しましょうね。

選択肢1

スランプ試験では、試料をスランプコーンに3回に分けて入れます。ほぼ等しい量の3層にして詰めるのが決まりです。

各層ごとに突き棒で突いて締め固めるので、層を分けることに意味があるわけです。

選択肢1はこの手順を正しく述べているので、正しい記述になります。

選択肢2

スランプ18cmのコンクリートの場合、許容差は±2.5cmと定められています。

スランプが大きいほど許容差も少し緩くなる仕組みです。指定された18cmに対して±2.5cmは規定どおりですね。

したがって選択肢2は正しい記述です。

選択肢3

1回の試験での塩化物含有量は、同一試料からとった3個の分取試料をそれぞれ1回ずつ測り、その平均値とします。

1個だけだとばらつきが出るので、3個の平均で精度を上げているわけです。

選択肢3はこの方法を正しく説明しているので、正しい記述になります。

選択肢4

ガス圧接継手の超音波探傷で抜取検査をするとき、1ロットは「1組の作業班が1日に施工した圧接箇所」とします。

誰が、いつ施工したかでまとまりを区切る考え方ですね。班ごと・日ごとに品質のばらつきが出るので、その単位でロットを組むわけです。

選択肢4はこの定義どおりで、正しい記述になります。

選択肢5

ここが今回の核心です。抜取りの数を「3か所」と書いている点が誤りなんです。

正しくは、1ロットに対して無作為に30か所を抽出します。選択肢3の塩化物が「3個」だったので、その数字に引っぱられて3と書いてしまうと不正解になります。

例えば1日に200か所を圧接したら、その中から偏りなく30か所を選んで探傷します。数字は1桁違うので、ここはしっかり区別しておきましょうね。

覚え方

塩化物は分取3個 → 圧接の超音波探傷は無作為30か所、3と30を取り違えない

検査の数字問題では、似た数字の取り違えが一番危ない考え方です。塩化物=3、ガス圧接探傷=30、とセットで覚えておくと迷いません。

一問一答

Q.

ガス圧接継手の超音波探傷試験の抜取検査では、1ロットから何か所を無作為抽出するか。

30か所です。3か所ではありません。塩化物の分取試料が3個である点と取り違えないよう注意します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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