けんせつる
両端固定の座屈長さってL/2でいいんだっけ?座屈荷重どうやって計算するの?
この記事の要点
令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.11は、角形鋼管柱の座屈荷重の計算問題です。正解は選択肢4(2,400π² kN)。
令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.11は、両端固定・水平移動拘束の条件下での座屈荷重を計算する問題です。
問題文と図は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
与えられた部材長さL、断面二次モーメントI、ヤング係数Eから座屈荷重を計算し、正しい値を選びます。
座屈荷重の計算は、オイラーの座屈公式を使います。
Pe = π²EI / le²
ここで le は座屈長さです。端部条件によって、座屈長さは部材長さ L の何倍になるかが変わります。
両端固定・水平移動拘束(両端が固定ピン)の場合、le = L/2 になるわけです。
与えられた値を整理します。
部材長さ L = 10 m = 10,000 mm
断面二次モーメント I = 3.0 × 10⁸ mm⁴
ヤング係数 E = 2.0 × 10⁵ N/mm²
両端固定・水平移動拘束の座屈長さ:le = L/2 = 5,000 mm
座屈荷重の計算:
Pe = π² × (2.0×10⁵) × (3.0×10⁸) / (5,000)²
= π² × 6.0×10¹³ / 2.5×10⁷
= π² × 2.4×10⁶ N
= 2,400π² kN
選択肢1の「600π kN」は、座屈長さをLのまま(le = L)で計算した上、式の組み立てを誤った場合に出やすい値です。
選択肢2の「600π² kN」は、le = L(10 m)として計算した場合の結果です。両端固定でle = L/2を適用していないことになります。
選択肢3の「2,400π kN」は、π²でなくπで計算した場合の誤りです。
選択肢4の「2,400π² kN」が正解です。le = L/2 = 5,000 mm を使って正しく計算した結果です。
端部条件と座屈長さの対応を整理しておきましょう。
両端ピン(自由移動可)→ le = L / 両端固定(移動拘束)→ le = L/2
両端が固定されて変形しにくい分、座屈に対してより強くなるため、座屈長さが半分になります。座屈荷重は le² に反比例するので、le が半分になると荷重は4倍になるわけです。
両端固定・水平移動拘束の柱の座屈長さは部材長さLの何倍か。
L/2(0.5倍)です。座屈荷重の計算ではle = L/2をオイラーの式 Pe = π²EI/le² に代入します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4(2,400π² kN)
両端固定・水平移動拘束の座屈長さは le = L/2 です。L = 10 m → le = 5,000 mm として計算すると、Pe = π²EI/le² = π² × 2.0×10⁵ × 3.0×10⁸ ÷ (5,000)² = 2,400π² kN になります。