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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.12を解説、等分布荷重の曲げモーメント図

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令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.12は、梁に等分布荷重が作用したときの曲げモーメント図(BMD)に関する問題です。この問題では、「曲げモーメントは材の引張側に描く」という条件のもと、4つの図から正しいものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、荷重の種類とBMDの形・支点の境界条件・引張側に描く向き、という3つの基本を図の上で同時に確認させるものです。式を細かく解くより、図の特徴で素早くふるい落とせるかが問われます。

核心は1点、等分布荷重の区間のBMDは放物線になり、ピン支点や自由端ではモーメントが0になることです。この2つを満たし、引張側の向きまで合っている図が正解です。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(正しい図)

各図の見分け方

選択肢 正誤 判定の手がかり
1 ○(正しい) 等分布荷重の区間が放物線で描かれ、ピン支点・自由端でM=0、引張側の向きも合致
2〜4 ×(誤り) いずれかで荷重形と図形が不一致/支点でM≠0/引張側の向きが逆になっており、3つの条件のどれかを満たさない

放物線でない・支点で0でない・引張側が逆のどれか一つでも当てはまる図は誤りで、3条件すべてを満たすのが選択肢1です。

選択肢1のポイント(正しい図の見分け方)

BMDを選ぶ図問題は、力の釣合いを順に当てはめると確実です。まず鉛直方向の釣合い ΣV=0 から各支点の反力を求め、つり合っているかを押さえます。

次にBMDのを見ます。曲げモーメントはせん断力を積分した量なので、せん断力が直線的に変化する等分布荷重の区間では、BMDは放物線(二次曲線)になります。集中荷重だけなら直線(三角形)です。形が荷重と合わない図はここで外せます。

続いて境界条件です。ピン支点や自由端ではモーメントを受け持てないので、その点で必ず M=0 になります。ΣM=0 を端部でとれば確認でき、支点で0になっていない図は除外できます。

最後に向きです。問題の条件どおり、BMDは引張側に描きます。下端が引張になる単純梁なら下側にふくらむ放物線です。形と支点条件が合っていても、引張側の向きがに描かれた図は誤りなんです。

この「荷重の形 → 支点でM=0 → 引張側の向き」の順でふるい落とすと、残るのが選択肢1になります。

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覚え方

  • 等分布荷重のBMDは放物線、集中荷重は直線
  • ピン支点ではM=0。支点で0でない図は除外
  • BMDは引張側に描く(下端引張なら下側)
  • 「荷重の形→支点条件→引張側の向き」の順でふるい落とす

理解度チェック

Q.

梁に等分布荷重が作用したときの曲げモーメント図の形状は直線か放物線か。

放物線(二次曲線)です。集中荷重が作用した場合は直線(三角形)になります。

Q.

ピン支点や自由端では、曲げモーメント図はどんな値になるか。

0になります。ピン支点や自由端はモーメントを受け持てないため、その点でM=0となり、BMDも0を通ります。支点で0になっていない図は誤りとして除外できます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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