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令和5年度 1級建築施工管理技士 No.36を解説、鋼製建具とフラッシュ戸の見込み部

けんせつる

けんせつる

外部のフラッシュ戸の見込み部って、何方を表面板で包むんだっけ?下も包むの?

この記事の要点

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.36は、鋼製建具に関する問題です。正解は選択肢2。外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は、下部を除いた三方(上部と左右)を表面板で包みます。

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.36は、鋼製建具に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

外部に面する両面フラッシュ戸は、中に入った水を抜けるようにしておく必要があるんです。だから見込み部は下部だけ開けて、下部を除いた三方(上部と左右)を表面板で包みます。選択肢2の「上下部を除いた左右2方」では下部に加えて上部も開いてしまい、誤りというわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 外部両面フラッシュ戸の表面板は鋼板製で厚さ1.6mm
2 ×(誤り) 外部両面フラッシュ戸の見込み部は下部を除いた三方を表面板で包む
3 ○(正しい) たて枠は鋼板製で厚さ1.6mm
4 ○(正しい) 大きな力が加わる建具枠の補強板は厚さ2.3mm

選択肢2は「上下部を除いた左右2方を表面板で包む」とした部分が誤りで、正しくは下部を除いた三方(上部と左右)を包みます。

この問題のポイント

この問題のポイントは、外部に面する建具の水の逃げ道を理解しているかということです。

外部の建具は雨にさらされ、戸の内部に水が入ることがあります。中に水が溜まると錆びるため、抜く経路を残しておくんです。

そのため見込み部は下部だけ開けておき、残りの三方を表面板で包みます。「下を開けて水を抜く」という考え方が分かれば、選択肢2の包み方の違いに気づけるでしょう。

他の選択肢は鋼板や補強板の厚さの数値です。標準的な厚さを覚えておきましょう。

選択肢1

外部に面する両面フラッシュ戸の表面板についての記述です。

外部の戸は風雨や荷重に耐える必要があるため、表面板は鋼板製とします。

厚さを1.6mmとするのは標準的な仕様です。よってこの記述は正しいということです。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部の包み方についての記述ですね。

見込み部とは、戸の厚み方向の小口の面のことです。

外部の戸は内部に雨水が入ることがあり、溜まると錆びの原因になります。そこで下部だけを開けて水を抜き、それ以外の三方(上部と左右)を表面板で包みます。

問題文は「上下部を除いた左右2方を包む」としていますが、これでは下部に加えて上部も開いてしまい、適当ではありません。正しくは下部だけを除いた三方を包むということです。

例えば上部まで開けてしまうと、そこから雨水が入りやすくなり、水を抜く設計の意味が薄れるわけです。

選択肢3

建具のたて枠についての記述です。

たて枠は戸を支える枠材で、鋼板製とします。

厚さを1.6mmとするのは標準的な仕様です。よってこの記述は正しいということです。

選択肢4

丁番やピボットヒンジ等により大きな力が加わる建具枠の補強板についての記述です。

金物が付く部分は集中的に力を受けるため、枠本体より厚い補強板を入れます。

補強板の厚さを2.3mmとするのは標準的です。よってこの記述は正しいということです。

覚え方

外部のフラッシュ戸は、「下だけ開けて水を抜く」と覚えておきましょう。

中に入った水を下から逃がすため、下部を除いた三方を包む。だから「上下を除く2方」とあれば上部の包みが足りず、誤りだと気づけるわけです。

外部フラッシュ戸は水が入る=下部を開けて排水=下部を除いた三方を表面板で包むという順番でつなぐと、本番で迷わなくなるでしょう。

一問一答

Q.

外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は、どこを表面板で包むか。

下部を除いた三方(上部と左右)を包みます。下部を開けておくのは、戸の内部に入った雨水を抜くためです。

Q.

大きな力が加わる建具枠の補強板の厚さは。

2.3mmです。丁番やピボットヒンジ等が付く部分は力が集中するため、枠本体(1.6mm)より厚くします。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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