ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和3年
  5. > No.11 金属材料

令和3年度 1級建築施工管理技士 No.11を解説、金属材料

令和3年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.11 は、金属材料に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 黄銅(真ちゅう)の成分
  2. 鉛の熱伝導率と線膨張係数
  3. SUS430とSUS304の磁性の比較
  4. アルミニウムの密度とヤング係数

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

ステンレスにも磁石に付くものと付きにくいものがあるんです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢3はSUS430がSUS304より磁性が弱いとしていますが、逆で、SUS430(フェライト系)の方が磁性が強いため誤りです。正しくはSUS304はほぼ非磁性です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 黄銅は銅と亜鉛の合金(記述の主旨どおり)
2 ◯(正しい) 鉛は鋼材より熱伝導率が低く線膨張係数は大きい
3 ×(誤り) 磁性はSUS430の方が強いSUS430が弱いは誤り
4 ◯(正しい) アルミは鋼材の約1/3の密度・ヤング係数

選択肢3のポイント(ここが誤り)

SUS304はオーステナイト系ステンレスで、磁石にほとんど付かない(ほぼ非磁性)性質です。一方SUS430はフェライト系で、磁石に付く(磁性が強い)性質です。

つまり磁性はSUS430の方が強く、SUS304の方が弱いわけです。問題文は向きが逆で誤りです。

ザックリ言えば、430は磁石に付く・304は付きにくい、ということです。

覚え方

  • 磁性はSUS430(強)>SUS304(ほぼ非磁性)
  • 黄銅=銅+亜鉛
  • アルミのヤング係数は鋼の約1/3

一問一答

Q.

SUS430とSUS304では、どちらが磁性が強いか。

SUS430(フェライト系)の方が磁性が強いです。SUS304はほぼ非磁性です。

令和3年 1級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和3年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>