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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.34を解説、アスファルト防水の密着工法

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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.34は、アスファルト防水の密着工法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、アスファルト防水の密着工法の基本(溶融温度、打継ぎ部や入隅の増張り、平場の重ね幅)を問うものです。引っかけの核心は低煙・低臭型アスファルトの溶融温度の上限で、温度を高く取り違えていないかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 低煙・低臭型の溶融温度上限は240℃程度。「300℃」では煙・臭気が出て誤り
2 ◯(正しい) 下地の打継ぎ部は絶縁用テープを張ってから幅300mm程度で増張りするため正しい
3 ◯(正しい) 入隅は幅300mm程度のストレッチルーフィングで増張りして弱点を補うため正しい
4 ◯(正しい) 平場のルーフィングの重ね幅を縦横とも100mm程度確保するため正しい

選択肢1は低煙・低臭型アスファルトの溶融温度上限を300℃としていますが、これでは煙や臭気が発生して低煙・低臭の意味を失い誤りで、正しくは240℃程度です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

アスファルト防水では、固形のアスファルトを溶融釜で溶かし、ルーフィングを貼り重ねていきます。

アスファルトは温度を上げすぎると、分解して煙や刺激臭が大量に発生します。市街地などで使う低煙・低臭型は、その発生を抑えるために配合が調整された製品です。

その効果を保つため、溶融温度の上限が240℃程度に定められています。問題文の「300℃」まで上げると煙と臭気が出て、低煙・低臭の性能を発揮できないため誤りなんです。

ザックリ言えば、低煙・低臭型は240℃まで、ということです。

覚え方

  • 低煙・低臭型アスファルトの溶融温度上限は240℃程度(上げすぎると煙・臭気)
  • 入隅・打継ぎ部は幅300mm程度で増張りして弱点を補強
  • 平場のルーフィングの重ね幅は縦横とも100mm程度

理解度チェック

Q.

低煙・低臭型アスファルトの溶融温度の上限はおおむねいくつか。

240℃程度です。これを超えて高温にすると煙や臭気が発生し、低煙・低臭の性能を発揮できません。300℃は誤りです。

Q.

アスファルト防水で、入隅に増張りをするのはなぜか。

入隅は防水層が折れ曲がって応力が集中し、破断や口あきが起きやすい弱点だからです。幅300mm程度のストレッチルーフィングをあらかじめ張って補強します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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