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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.24を解説、既製コンクリート杭の施工

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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.24は、既製コンクリート杭の施工に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

既製コンクリート杭の施工(杭の吊上げ、アースオーガーの扱い、現場継手)を問う問題です。引っかけの核心は長い杭を吊り上げるときの支持点の取り方で、両端で吊るか、端から内側の2点で吊るかが分かれ目です。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 吊上げは2点(端から約1/5)で支持(両端支持は誤り)
2 ◯(正しい) アースオーガー引上げ時は負圧で地盤を緩めない
3 ◯(正しい) 現場溶接継手は原則アーク溶接
4 ◯(正しい) アースオーガーは掘削・引上げとも正回転

選択肢1の杭の吊上げを「両端の2点で支持する」とする記述が誤りで、正しくは端から内側に入った2点で吊ります。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

長い既製コンクリート杭を水平に吊り上げるとき、どこを支持するかで杭にかかる曲げが大きく変わります。

杭の両端だけで支えると、支点間が長くなり、自重で中央が大きくたわみます。曲げモーメントが過大になり、コンクリート杭にひび割れや折損が生じる危険があるんです。

そこで支持点を端から内側に少し入れた2点(おおよそ端から杭長の1/5あたり)に取ると、中央と支点での曲げがほどよく釣り合い、最大曲げモーメントが小さくなります。選択肢1の「両端の2点で支持する」という記述は誤りで、正しくは端から内側に入った2点で吊ります。

なお選択肢2のアースオーガー引上げ時に負圧で地盤を緩めないよう配慮すること、選択肢3の現場溶接継手を原則アーク溶接とすること、選択肢4のアースオーガーを掘削・引上げとも正回転とすることは、いずれも正しい記述です。

覚え方

  • 杭の吊上げは端から内側に入った2点で支持(両端支持は中央の曲げが過大)
  • 支点を端からおおよそ1/5に取ると最大曲げが小さい
  • アースオーガーは掘削・引上げとも正回転、引上げ時は負圧に注意

理解度チェック

Q.

既製コンクリート杭を吊り上げるとき、支持点はどこに取るか。

端から内側に入った2点(おおよそ端から杭長の1/5)に取ります。両端支持では中央の曲げが過大になるためです。

Q.

アースオーガーを引き上げるとき、地盤について注意すべきことは何か。

引上げで生じる負圧によって周囲の地盤を緩めないよう、ゆっくり引き上げるなどの配慮が必要です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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