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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.59を解説、鉄骨工事の管理値

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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.59 は、鉄骨工事における品質を確保するための管理値に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、鉄骨建方の精度管理で使う管理許容差(アンカーボルト位置・柱の倒れ・ベースモルタル天端・階高)を問うものです。引っかけの核心は柱の倒れの管理許容差の数値で、管理許容差と限界許容差を取り違えていないかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) アンカーボルト位置ずれの管理許容差は±5mmで正しい
2 ×(誤り) 柱の倒れの管理許容差は1/1000以下かつ10mm以下で、1/500・20mmは緩すぎる
3 ◯(正しい) ベースモルタル天端高さの管理許容差は±3mmで正しい
4 ◯(正しい) 階高寸法の管理許容差は±3mmで正しい

選択肢2は柱の倒れの管理許容差を1/500以下かつ20mm以下とする緩すぎる値で、これが最も不適当な記述です。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

柱の倒れとは、柱の上下の水平方向のずれを高さで割った傾きのことです。建方の精度が悪いと上階に進むほど狂いが累積するため、厳しい管理値が定められています。

柱の倒れの管理許容差は、1節の高さの1/1000以下、かつ10mm以下です。なぜかというと、管理許容差は工程を安定して保つための目標値で、これを超えたら原因を調べて手直しする水準だからです。

選択肢2が掲げる1/500以下かつ20mm以下は、これ以上は不合格とする限界許容差に近い緩さで、日常の管理許容差としては誤りです。

ザックリ言えば、柱の倒れの管理許容差は1/1000かつ10mm以下、ということです。

覚え方

  • 柱の倒れの管理許容差は1節の高さの1/1000以下かつ10mm以下
  • アンカーボルト位置ずれの管理許容差は±5mm
  • ベースモルタル天端・階高寸法の管理許容差は±3mm
  • 管理許容差は日常の目標値、限界許容差は合否の境界(混同に注意)

理解度チェック

Q.

鉄骨柱の倒れの管理許容差は、1節の高さの何分の1以下かつ何mm以下か。

1節の高さの1/1000以下、かつ10mm以下です。1/500・20mmは緩すぎて誤りです。

Q.

管理許容差と限界許容差は、それぞれどのような意味の値か。

管理許容差は工程を安定に保つための日常の目標値、限界許容差はこれを超えたら不合格とする合否の境界値です。柱の倒れの数値はこの2つを取り違えやすいので注意します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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