ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 平成27年
  5. > No.21 乗入れ構台の計画

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.21 を解説、乗入れ構台の計画

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.21 は、乗入れ構台の計画 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 大引下端を1階スラブ上端より30cm上にする
  2. 水平震度を0.1として地震力を計算した
  3. 曲がり部はコーナーの所要寸法を考慮し幅員を決定
  4. ブレース撤去のため床開口部にくさびを設け支柱を拘束

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

乗入れ構台を震度法で設計するときの水平震度は、0.2程度を見込むのが一般的です。「0.1」とした選択肢2は小さすぎて誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 大引下端を1階スラブ上端より上にとり打設作業しやすくするは妥当
2 ×(最も不適当) 構台の水平震度は0.2程度を用いるのが一般で、0.1は小さすぎ誤り
3 ◯(適当) コーナー部の幅員検討で正しい
4 ◯(適当) 支柱拘束によるブレース撤去で正しい

選択肢2 のポイント(ここが最も不適当)

乗入れ構台は、重機や生コン車が直接乗り入れる仮設の作業床です。地震で大きく揺れれば、上の重機ごと倒壊しかねません。

震度法では、構台の重さに「水平震度」を掛けた力を地震力として横からかけ、それでも壊れないか確かめます。この値を小さくとると、想定する地震力が小さくなり、危険側の設計になります。

仮設とはいえ重い機械を載せるため、水平震度は0.2程度を見込みます。これを0.1とした問題文は、地震力を過小評価していて、最も不適当な記述です。

覚え方

  • 乗入れ構台の水平震度は0.2程度
  • 大引下端は1階スラブ上端より30cm上
  • コーナー部は回転半径を考慮し幅員決定

一問一答

Q.

乗入れ構台の設計で用いる水平震度の目安は。

0.2程度です。0.1では小さすぎます。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>