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けんせつる
現場でその場で吹いて膨らます「ウレタン吹付け断熱」って、厚さはどう管理するの?
厚く吹けば早いんじゃないの?
この記事の要点
ウレタン吹付け断熱とは、硬質ウレタンフォームを現場でその場で発泡させて、躯体に断熱層をつくる工法です。コンクリート面に直接吹き付けられ、自己接着性があるため接着剤は不要です。
施工管理の要は厚さの管理です。次の2点を押さえます。
まず、なぜ薄く重ねて吹くのかを断面で押さえます。
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硬質ウレタンフォーム吹付け工法は、2種類の液(主剤と硬化剤)を吹付けガンで混ぜながら躯体に吹き付け、その場で発泡・硬化させて断熱層をつくる工法です。複雑な形状にも隙間なく密着でき、コンクリート面への自己接着性があるため、別に接着剤を塗る必要はありません。
発泡は化学反応による発熱をともないます。1層が厚いと反応熱が層の内部にこもり、温度が上がりすぎて気泡(セル)構造が乱れ、収縮や亀裂の原因になります。だから薄く重ねて吹くのが基本です。
ピンや厚さ計で所定の厚さが確保されているかを確認します。手作業で吹き付ける以上ばらつきが出るため、厚さの確認は重点的に行います。
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RC構造の内部断熱工事(硬質ウレタンフォーム吹付け)は、令和6年・令和7年に1級で問われています。引っかけは大きく2パターンで、いずれも厚さの数値です。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 1級 令和7年 No.38 | 多層吹きの各層厚さを40mm以下とした → 25mm以下 ←①各層厚さ |
| 1級 令和6年 No.38 | 厚さの許容誤差を−5mm〜+10mmとした → 0〜+10mm(マイナス不可) ←②許容誤差 |
つまり多層吹きの各層は25mm以下、仕上がり厚さの許容誤差は0〜+10mmで厚さ不足(マイナス)を認めない。厚さの数値の取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
硬質ウレタンフォームは発泡プラスチック系の断熱材で、現場で発泡させて吹き付けます。自己接着性があり隙間なく密着しますが、可燃性で施工時の火気に注意が必要です。
グラスウール・ロックウールは繊維系の断熱材で、ボード状・マット状のものを充填します。材料も施工も別系統なので、混同しないようにします。
各層厚さ(25mm以下)は、1回に吹く層の上限です。許容誤差(0〜+10mm)は、仕上がりの総厚さが設計値からどれだけずれてよいかの管理幅で、マイナス側は認めません。どちらも厚さの管理ですが、対象が違います。
硬質ウレタンフォームの多層吹きで、各層の吹付け厚さの上限はいくらか。
25mm以下です。1層を厚くすると発泡時の反応熱がこもり、フォームの品質が落ちるためで、薄く重ねて吹きます。
吹付け厚さの許容誤差に、マイナス(設計より薄い)側を認めてよいか。
認めません。許容誤差は0〜+10mmで管理します。薄い部分は断熱性能が落ち、熱橋・結露の原因になるためです。
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※ この記事の確認日:2026年6月
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管理人からのコメント
吹付け断熱は、職人の手で吹くため厚さにムラが出ます。早く仕上げようと1層を厚く吹くと、内部に熱がこもってフォームが荒れ、痩せ(収縮)や亀裂につながります。各層を薄く重ねるのは、見た目の手間より品質を優先した決まりです。
仕上げで隠れると厚さは確認できません。ピンや厚さ計で所定厚さ(マイナス側を作らない)を確かめ、測定結果を記録に残しておきます。