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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.56を解説、エポキシ樹脂コーティング工法のベースコートは木ごてでなく金ごて

けんせつる

けんせつる

コーティング工法のベースコートって、木ごてで仕上げるんじゃないの?

この記事の要点

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.56は、合成樹脂塗床に関する応用能力問題(5択)です。正解は選択肢2。エポキシ樹脂系コーティング工法のベースコートは薄塗りで均一に仕上げる工法のため、金ごてで塗り付けるのが正しい施工方法です。

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.56は、合成樹脂塗床に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題は5択の応用能力問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

エポキシ樹脂系コーティング工法のベースコートは、薄塗りで平滑に仕上げる工程です。金ごてで均一に塗り付けるのが正しい施工方法で、木ごては粗仕上げ用の道具なんです。「木ごてで塗り付けた」という部分が誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) エポキシ樹脂系モルタル工法の防滑仕上げは、トップコート1層目の塗布と同時に骨材を散布する
2 ×(誤り) コーティング工法のベースコートは金ごてで塗り付ける(木ごては誤り)
3 ○(正しい) ウレタン樹脂系モルタル工法の塗床材は、モルタル状にしたものを金ごてで塗り付ける
4 ○(正しい) ウレタン樹脂系モルタルの練混ぜは、主剤と硬化剤等を先に混合してから骨材を投入する
5 ○(正しい) 塗り重ね工程間隔の上限時間を過ぎた場合は、指定プライマー塗布後に次層を塗り付ける

選択肢2の「木ごてで塗り付けた」という記述が誤りで、コーティング工法のベースコートは金ごてで塗り付けます。

この問題のポイント

この問題では、合成樹脂塗床の各工法における施工道具と手順の違いを正しく理解しているかが問われています。

見るべきポイントは「コーティング工法とモルタル工法で塗り付け方がどう違うか」ということです。

コーティング工法は薄塗り仕上げが基本で、塗床材を均一かつ平滑に広げる必要があります。

木ごては表面に粗さが残る仕上げ用の道具です。薄塗りで平滑に仕上げるには向かないわけです。

一方、モルタル工法は比較的厚みのある塗床材を使いますが、ウレタン樹脂系モルタルの場合も金ごてで仕上げる点は共通していますね。

選択肢1

エポキシ樹脂系モルタル工法の防滑仕上げは、骨材の散布タイミングがポイントです。

トップコートの1層目を塗り終わってから骨材を撒くのでなく、塗布と同時に骨材を散布します。塗膜が湿潤な状態のうちに骨材を食い込ませることで、しっかりと定着させるわけです。

この記述は正しい内容なんです。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。エポキシ樹脂系コーティング工法のベースコートには、どのような道具を使うでしょうか。

コーティング工法は、床下地の上に薄い塗膜を何層か重ねていく工法です。各層を均一かつ平滑に仕上げることが求められます。

木ごては表面に若干の粗さが残り、均一な薄塗り仕上げには不向きです。金ごてで丁寧に押さえながら塗り付けることで、平滑な塗膜を形成できます。

木ごてで塗り付けた」という記述は誤りです。正しくは金ごてを使います。

選択肢3

ウレタン樹脂系モルタル工法では、塗床材をモルタル状に練り合わせてから施工します。

塗床材をモルタル状にしたものを、金ごてで塗り付けます。表面を平滑に仕上げるためです。

ウレタン樹脂系の場合も、エポキシ樹脂系コーティング工法と同様に金ごてを使う点は共通しているということです。この記述は正しいんです。

選択肢4

ウレタン樹脂系モルタルの練混ぜ手順についての記述です。

主剤と硬化剤等を先に混合してから、後で骨材を投入する手順が正しい方法です。

先に骨材を入れてから液材を加えると均一に混合しにくく、未反応部分が生じるリスクがあります。液材同士を先に均一に混ぜ合わせてから骨材を加えることで、品質を安定させられるわけです。この記述は正しい内容です。

選択肢5

塗床工事では、各層の塗り重ね工程間隔に上限時間が設定されています。

上限時間を過ぎてしまうと、下層の塗膜が完全に硬化しすぎて次層との接着力が低下するリスクがあります。その場合は指定プライマーを塗布した後に次層を塗り付けることで、接着性を確保するわけです。

この記述は正しい施工手順なんです。

覚え方

「木ごて・金ごて」は用途の違いで整理すると混乱しにくくなります。

木ごてはモルタルの粗仕上げや表面に凹凸を残す作業向け、金ごては平滑・薄塗り仕上げ向けです。

コーティング工法 → 薄塗り → 平滑に仕上げる → 金ごてという流れでつなぐと、試験本番でも迷わずに答えられるわけです。

一問一答

Q.

エポキシ樹脂系コーティング工法のベースコートを塗り付けるとき、木ごてと金ごてのどちらを使うか。

金ごてを使います。コーティング工法は薄塗りで均一・平滑に仕上げる工法のため、金ごてで塗り付けます。

Q.

ウレタン樹脂系モルタルを練り混ぜるとき、主剤・硬化剤と骨材はどちらを先に混合するか。

主剤と硬化剤等を先に混合してから、後で骨材を投入します。液材同士を先に均一に混ぜることで品質を安定させます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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