けんせつる
鉄骨梁の長さの許容差って、何mmまでが規格値だったっけ?
この記事の要点
令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.47は、品質を確保するための管理値に関する問題です。正解は選択肢3。鉄骨梁の長さの許容差が規格値より緩く設定されていて不適当です。
令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.47は、品質を確保するための管理値に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | スタッド溶接後のスタッドの傾きの許容差を5°以内とするのは妥当 |
| 2 | ○(正しい) | 柱・梁・壁の断面寸法の許容差は0〜+20mmで妥当 |
| 3 | ×(誤り) | 鉄骨梁の長さの許容差は±3mm程度、問題文の数値は規格値より緩い |
| 4 | ○(正しい) | ビニル床シート下地面の平坦さを定める管理値は妥当 |
選択肢3は、鉄骨梁の長さの許容差を規格値より大きい(緩い)数値とした点が不適当で、主要部材の長さの管理許容差は±3mm程度です。
この問題では、各工事で定める管理値が規格値の範囲に収まっているかが問われています。
管理値とは、品質を確保するために現場で守る目標の幅のことです。これは規格値より厳しく(狭く)するのが原則なんです。
ザックリ言えば、管理値を規格値より緩くしてしまったら、規格外の不良品を合格にしてしまう、ということです。選択肢3はこの原則に反しています。
鉄骨工事で、スタッド溶接後のスタッドの傾きの許容差を5°以内とした、という記述です。
スタッドジベルは溶接後に傾きと高さを検査します。傾きの許容差は5°以内が基準です。
この記述は妥当ということです。スタッド溶接の検査では打撃曲げ試験も併せて行いますね。
構造体コンクリートの部材で、柱・梁・壁の断面寸法の許容差を0〜+20mmとした、という記述です。
断面寸法は、設計値を下回ると耐力が不足するため、マイナス側を認めずプラス側だけ許容する設定にします。
柱・梁・壁の断面寸法の許容差を 0〜+20mm とするのは標準的な管理値です。この記述は妥当ということです。
これが不適当な選択肢です。鉄骨梁の製品検査において、梁の長さの許容差を問題文の数値とした、という記述です。
鉄骨製品の長さは、組み立てたときの納まりに直結するため、許容差はかなり厳しく決まっています。主要部材の長さの管理許容差は ±3mm程度 です。
問題文の数値はこの規格値より大きく、許容差を緩く設定しているんです。これでは規格を外れた製品まで合格にしてしまいます。
つまり選択肢3は許容差を規格値より緩くした点が不適当で、正しくは長さの許容差は±3mm程度ということです。
コンクリート工事で、薄いビニル床シートの下地コンクリート面の仕上がりの平坦さを、所定の管理値とした、という記述です。
薄いビニル床シートは下地の凹凸がそのまま表面に出るため、平坦さの基準が厳しく定められています。
問題文の管理値はこの基準に沿っており、この記述は妥当ということです。下地の精度が仕上がりを左右するわけですね。
管理値は「規格値より厳しく(狭く)するもの」と覚えます。緩くしたら品質確保にならないわけです。
特に鉄骨製品の長さは納まりに直結するので、許容差は±3mm程度と小さい、と押さえておきます。
正解:選択肢3。管理値は規格値より厳しく→鉄骨梁の長さは±3mm程度→問題文は緩すぎ=不適当、という順番でつなぐと判断できるでしょう。
鉄骨製品の主要部材の長さの管理許容差は概ね何mmか。
±3mm程度です。これより緩い許容差を設定するのは不適当です。
現場で定める管理値は、規格値に対してどう設定するのが原則か。
規格値より厳しく(狭く)設定します。緩くすると規格外品を合格にしてしまうためです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
鉄骨製品の長さの管理許容差は、主要部材で±3mm程度とかなり厳しく決まっているんです。問題文の選択肢3はこの規格値より大きい(緩い)数値を許容差としていて、これでは品質が確保できないわけです。管理値は規格値より緩くしてはいけない、ここが核心ということですね。