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令和5年度 1級建築施工管理技士 No.13を解説、石材と石灰岩の性質

けんせつる

けんせつる

石灰岩って外装に使えるんだっけ?石の種類ごとの向き不向きがあやふやだ…

この記事の要点

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、石材に関する問題です。正解は選択肢4。石灰岩は炭酸カルシウムが主成分で酸に弱く、外装用には不向きです。

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、石材に関する一般的な問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

石灰岩は主成分が炭酸カルシウムで、酸性の雨水に溶けやすい石です。耐水性や耐酸性に劣るので、雨にさらされる外装用には向きません。選択肢4はこの点が逆になっているわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 花崗岩は硬く耐摩耗性・耐久性に優れ床や階段に使う
2 ○(正しい) 大理石は酸に弱いが磨くと光沢が出て内装用に使う
3 ○(正しい) 粘板岩は吸水率が小さく層状に剥がれ屋根材に使う
4 ×(誤り) 石灰岩は酸に弱く耐水性・耐酸性に劣り外装に不向き

選択肢4は「石灰岩は耐水性や耐酸性に優れ、主に外装用」とした部分が誤りで、石灰岩は酸に弱く外装には不向きです。

この問題のポイント

この問題では、石材を「成分」と「使う場所」で結びつけられているかが問われています。

見るべきポイントは「その石は何でできていて、酸や水に強いか」ということです。

炭酸カルシウムが主成分の石は、酸性の雨に弱いという共通点があります。ここを押さえると判断が速くなりますね。

選択肢1

花崗岩(御影石)は、結晶質で硬く、耐摩耗性耐久性に優れた石です。

硬くてすり減りにくいため、人がよく歩く壁・床・階段などに多く使われます。

壁、床、階段等に多く用いられるという記述は正しいということです。

選択肢2

大理石は、緻密で磨くと美しい光沢が出る石です。

ただし主成分は炭酸カルシウムなので、酸には弱いという弱点があります。雨や酸にさらされない室内向きです。

そのため主に内装用として用いられます。酸に弱いが内装用という記述は正しいということです。大理石が酸に弱いと知っておくと、選択肢4の判断にもつながりますね。

選択肢3

粘板岩(スレート)は、吸水率が小さく耐久性に優れた石です。

層状に薄く剥がれる性質があり、薄い板に加工しやすい特徴があります。

例えば、薄く割って屋根材や床材に使われます。屋根材や床材として用いられるという記述は正しいということです。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。石灰岩は、主成分が炭酸カルシウムで、柔らかく曲げ強度が低い石です。

炭酸カルシウムは酸と反応して溶けやすいため、石灰岩は耐酸性に劣ります。雨水に長くさらされると表面が傷みやすく、耐水性も高くありません。

なぜかというと、酸性の雨水が炭酸カルシウムを少しずつ溶かしてしまうからです。そのため屋外の外装用には向きません。

したがって「耐水性や耐酸性に優れ、主に外装用」という記述は酸に弱く外装には不向きなのが正しく、誤りということです。石灰岩は酸に弱い、と押さえておきましょう。

覚え方

石材は「炭酸カルシウム系は酸に弱い」という軸で整理すると間違えにくくなります。

大理石と石灰岩はどちらも炭酸カルシウムが主成分なので、酸に弱く室内向き。花崗岩は硬く屋外でも使えます。

石灰岩・大理石=炭酸カルシウム=酸に弱い=外装に不向きとつなげておくと、本番で迷わなくなるでしょう。

一問一答

Q.

石灰岩が外装用に不向きとされる理由は何か。

主成分の炭酸カルシウムが酸に弱く、耐水性・耐酸性に劣るためです。

Q.

硬く耐摩耗性・耐久性に優れ、床や階段に多く使われる石は何か。

花崗岩(御影石)です。結晶質で硬い石です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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