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令和4年度 1級建築施工管理技士 No.13を解説、板ガラスと熱線吸収板ガラス

令和4年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、建築用板ガラスに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. フロート板ガラスの製法
  2. 複層ガラスの構造と断熱
  3. 熱線吸収板ガラスの仕組み
  4. 倍強度ガラスの製法と強度

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

熱線吸収板ガラスは、ガラス原料に金属酸化物を練り込んで着色し、日射熱を吸収させたガラスなんです。表面に金属皮膜を形成するのは熱線反射ガラスです。

選択肢3は熱線吸収板ガラスを表面に金属皮膜を形成したものとしていますが、それは熱線反射ガラスの説明で誤り、正しくは金属を練り込んで着色したガラスです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) フロート板ガラスは溶融金属上に浮かべて製板する平滑なガラス
2 ○(正しい) 複層ガラスは板ガラス間に乾燥気体を密閉した断熱ガラス
3 ×(誤り) 熱線吸収板ガラスは金属を練り込んで着色表面に金属皮膜は熱線反射ガラスの説明
4 ○(正しい) 倍強度ガラスは加熱・急冷で強度を約2倍に高めたガラス

選択肢3は熱線吸収板ガラスを表面に金属皮膜を形成したものとした点が誤りで、これは熱線反射ガラスの説明です。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

熱線吸収板ガラスは、ガラスの原料に鉄・コバルト・ニッケルなどの金属酸化物を練り込んで着色し、日射熱を吸収して冷房負荷を軽くするガラスです。

一方、表面に金属の薄膜を形成して日射を反射させるのは熱線反射ガラスです。問題文はこの二つを取り違えています。

ザックリ言えば、吸収タイプは中に金属を練り込む、反射タイプは表面に膜をつける、という違いです。問題文は吸収板ガラスに反射ガラスの説明を当てているため誤りなんです。

覚え方

  • 熱線吸収板ガラス=金属を練り込んで着色
  • 表面に金属皮膜=熱線反射ガラス
  • 倍強度ガラスは強度約2倍

一問一答

Q.

表面に金属皮膜を形成して日射を反射するガラスは何か。

熱線反射ガラスです。熱線吸収板ガラスは金属を練り込んで着色したガラスで、別物です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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