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令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.68を解説、事業者が行わなければならない点検

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.68 は、事業者が行わなければならない点検に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 作業構台の手すり等の点検
  2. 高所作業車の作業開始前点検
  3. つり足場の点検項目
  4. 繊維ロープの点検

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

つり足場の作業開始前点検では、床材の損傷・取付け・掛けはずれや、つり綱・つり枠などの状態を点検します。一方「脚部の沈下及び滑動」は、地上から建てる足場(脚部のある足場)の点検項目です。つり足場には脚部がないんです。

選択肢3はつり足場の点検として脚部の沈下及び滑動を挙げていますが、つり足場に脚部はなく、これは誤りです。つり足場はつり材や床材の状態を点検します。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 作業構台は作業開始前に手すり等・中桟等の取り外し・脱落を点検する
2 ◯(正しい) 高所作業車は作業開始前に制動・操作・作業装置の機能を点検する
3 ×(誤り) つり足場の点検に脚部の沈下・滑動は該当しない(脚部がない)
4 ◯(正しい) 繊維ロープは使用開始前に点検を行う

選択肢3のポイント(ここが誤り)

つり足場は、上から吊り下げて設ける足場で、地面に立つ脚部がありません。

だから「脚部の沈下・滑動」という点検項目は、つり足場には当てはまりません。これは脚部のある足場(くさび足場など)の項目です。

つり足場では、つり綱・つり枠・床材の損傷や掛けはずれを点検します。ザックリ言えば、つり足場に脚部はない、点検項目が違うということです。

覚え方

  • つり足場の点検はつり材・床材の状態(脚部の沈下は該当外)
  • 作業構台は手すり等の脱落を点検
  • 高所作業車は制動・操作装置を点検

一問一答

Q.

つり足場の作業開始前点検に脚部の沈下・滑動は含まれるか。

含まれません。つり足場に脚部はないためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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