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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55を解説、タクト手法

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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55は、タクト手法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

習熟効果とタクト短縮、終わらない作業の期間設定、作業の遅れの影響、一連の作業の流れという、タクト手法の特徴を問う問題です。引っかけの核心は一つの作業の遅れが全体に与える影響を大きいと見るか小さいと見るかで、流れ作業の本質を逆に書いています。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 習熟効果で生産性が上がり、途中でタクト短縮や作業者削減ができる
2 ◯(正しい) タクト期間で終わらない作業はタクト期間の整数倍に設定
3 ×(誤り) 一つの遅れは後続全体に波及し影響は大きい影響は小さいは誤り
4 ◯(正しい) 一連の作業を同じ日程で行い、終わると次の工区へ移って切れ目なく繰り返す

選択肢3は、各作業が独立しているとして一つの遅れの影響は小さいとしている点が誤りで、連続した流れ作業のため影響は大きくなります。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

タクト手法は、似た内容の作業を複数の工区で、同じリズム(タクト期間)で繰り返していく流れ作業型の工程管理です。各作業が数珠つなぎになって進むわけです。

このため作業どうしは独立しておらず、前の工程が終わらないと次の工程に進めません。一つの作業が遅れると、後ろに続く作業がすべて同じだけずれ込みます。

つまり、一つの遅れが後続全体に波及するので、全体への影響は大きくなります。これがタクト手法の弱点でもあるんです。

選択肢3は、各作業が独立しているとして遅れの影響が小さいと述べており、流れ作業の本質と逆です。ここが最も不適当な記述ということです。

覚え方

  • タクトは流れ作業 → 一つの遅れが後続全体に波及(影響大)
  • タクト期間で終わらない作業はタクト期間の整数倍に設定
  • 習熟効果で生産性が上がり、途中でタクト短縮や作業者削減ができる

理解度チェック

Q.

タクト手法で一つの作業が遅れると、全体への影響は大きいか小さいか。

大きいです。各作業が連続した流れ作業として組まれているため、一つの遅れが後続全体に波及します。

Q.

タクト期間内に終わらない作業は、どのように期間を設定するか。

タクト期間の整数倍に設定します。リズムを崩さず流れの中に組み込むためで、半端な期間にすると後続のタクトがずれてしまいます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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けんせつる

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