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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.28を解説、コンクリートの運搬及び打込み

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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.28は、コンクリートの運搬及び打込みに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

輸送管の呼び寸法、先送りモルタルの扱い、荷卸し時のコンクリート温度、高強度コンクリートの打込み時間という、運搬と打込みの基本管理値を問う問題です。引っかけの核心はマスコンクリートの荷卸し時温度をどこまで下げて管理するかで、一般のコンクリートと同じ感覚で読むと誤りを見落とします。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 粗骨材最大寸法25mmの普通コンクリート圧送の輸送管は100A以上
2 ◯(正しい) 先送りモルタルは品質低下のおそれがあり型枠内に打ち込まない
3 ×(誤り) マスコンクリートの荷卸し時温度は一般より低く抑える40℃以下では高すぎる
4 ◯(正しい) 高強度コンクリートは練混ぜから打込み終了まで原則120分以内が目安

選択肢3が、マスコンクリートの荷卸し時温度を40℃以下とすればよいかのように読ませている点が誤りで、温度ひび割れ対策としてはこの値では高すぎます。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

マスコンクリートは断面が大きく、セメントの水和熱で内部の温度が大きく上がります。

内部の温度が高くなる一方で表面は外気で冷やされるため、内外の温度差が大きくなります。この温度差が引張応力を生み、温度ひび割れの原因になるわけです。

だからこそ、打ち込むコンクリート自体の温度をあらかじめ低めに管理して、内部の最高温度を抑える必要があります。荷卸し時温度は35℃以下程度を目安に、一般のコンクリートより低く抑えるのが基本です。

選択肢3の「40℃以下とする」という記述は、一般のコンクリートと同じ感覚の管理値で、マスコンクリートとしては高すぎます。ここが最も不適当な記述ということです。

覚え方

  • 断面が大きいほど熱がこもる → 打込み温度は低く抑える(温度ひび割れ対策)
  • 普通コンクリート圧送の輸送管は粗骨材25mmで100A以上
  • 先送りモルタルは品質が落ちるので型枠内に打ち込まない

理解度チェック

Q.

マスコンクリートの荷卸し時温度を40℃以下とするのは適切か。

温度ひび割れ対策としては高すぎて不適当です。一般のコンクリートより低く、35℃以下程度を目安に抑えます。

Q.

先送りモルタルを型枠内に打ち込んではいけないのはなぜか。

圧送のすべりをよくするため先行して送るモルタルで、本来のコンクリートと配合が異なり品質が劣るためです。型枠外に廃棄します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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