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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.64を解説、労働災害

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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.64は、労働災害に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

労働災害の各指標が何を分子に取るかを問う問題です。引っかけの核心は、度数率強度率の取り違えで、災害の頻度を表す度数率の説明に、損失日数(強度率)を当てている点にあります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 一時的な全労働不能の損失日数の算出の考え方は正しい
2 ×(誤り) 度数率を損失日数で表すのは誤り(それは強度率)
3 ◯(正しい) 年千人率は労働者1000人当たりの年間死傷者数で正しい
4 ◯(正しい) 重大災害は一時に3名以上が死傷する災害で正しい

選択肢2は、度数率を延べ労働損失日数で表すとしています。損失日数を使うのは強度率で、度数率は死傷者の人数を分子に取る点が異なります。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

労働災害の統計には、頻度を見る指標と、重さ(深刻さ)を見る指標があります。両者は分子に取る数が違います。

度数率は、100万延べ実労働時間当たりの死傷者数です。どれだけの頻度で災害が起きたかを表します。

一方、強度率は、1000延べ実労働時間当たりの労働損失日数です。災害がどれだけ深刻だったかを表します。選択肢2は度数率の説明に損失日数(強度率の中身)を持ち込んでおり、両者を取り違えた誤りなんです。

覚え方

  • 度数率=100万時間当たりの死傷者数(頻度)
  • 強度率=1000時間当たりの労働損失日数(重さ)
  • 年千人率=1000人当たりの年間死傷者数

理解度チェック

Q.

度数率は何を分子に取る指標か。

死傷者数です。100万延べ実労働時間当たりの死傷者数で災害の頻度を表します。

Q.

労働損失日数を用いて災害の重さを表す指標は何か。

強度率です。1000延べ実労働時間当たりの労働損失日数で表します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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