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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55を解説、鉄骨工事の作業能率

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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55は、鉄骨工事の作業能率に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、鉄骨建方の作業能率の見積りの基本(クレーンの揚重ピース数、建方に使える時間割合、現場溶接の能率、クライミング日数)を問うものです。引っかけの核心は補助クレーンを併用したときの建方専念の時間割合で、併用効果を見込めているかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) タワークレーンの揚重能力を1日あたりのピース数として見込むため正しい
2 ×(誤り) 補助クレーン併用なら建方専念の割合は高い。「30%」は低すぎ誤り
3 ◯(正しい) 現場溶接の能率を柱・梁の本数や箇所数から見積もるため正しい
4 ◯(正しい) タワークレーンのクライミング(マスト継ぎ足し)に要する日数を見込むため正しい

選択肢2は補助クレーン併用時の建方専念の時間割合を30%としていますが、併用効果を見込めておらず低すぎて誤りです。専念させればより高い割合を見込めます。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

鉄骨建方では、タワークレーンが部材の吊り上げを担います。ただしクレーンは建方だけでなく、資材の小運搬や型枠・設備材の揚重など、ほかの作業にも使われます。

そこで補助クレーンを併用すると、ほかの揚重を補助クレーンに任せられるので、タワークレーンを鉄骨建方に専念させられます。結果として建方のみに使える時間の割合は高くなるわけです。

問題文の「30%」では併用したのに専念の割合が低く、補助クレーンの効果を見込めていないため誤りなんです。

ザックリ言えば、補助クレーンがあれば本機は建方に専念できる、ということです。

覚え方

  • 補助クレーン併用ならタワークレーンの建方専念割合は高くなる(30%は低すぎ)
  • クレーンの揚重能力は1日あたりのピース数で見積もる
  • クライミング(マスト継ぎ足し)の日数も工程に見込む

理解度チェック

Q.

補助クレーンを併用すると、タワークレーンの鉄骨建方に使える時間割合はどうなるか。

高くなります。小運搬などほかの揚重を補助クレーンに任せ、タワークレーンを建方に専念させられるためです。併用しているのに30%と見込むのは低すぎて誤りです。

Q.

タワークレーンのクライミングとは何か。なぜ工程に見込むのか。

建物の上昇に合わせてクレーンのマストを継ぎ足し、本体をせり上げる作業です。その間は揚重を止めるため、必要な日数を作業能率の見積りに含めておきます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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