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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.31は、鉄骨工事の溶接に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集
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この問題は、鉄骨の溶接管理の基本(余盛り高さとグラインダー仕上げ、梁端部の入熱とパス間温度、エンドタブの処理、低温時の予熱)を問うものです。引っかけの核心は低温時に溶接してよい気温の限界で、予熱すればどんな低温でも溶接できると誤読させる点が分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ◯(正しい) | 余盛りが規定内の高さならグラインダー仕上げは不要で正しい |
| 2 | ◯(正しい) | 梁端部は入熱とパス間温度を管理して靭性低下を防ぐため正しい |
| 3 | ◯(正しい) | エンドタブは溶接後に切除し、端部を平滑に仕上げるため正しい |
| 4 | ×(誤り) | 気温が−5℃を下回る場合は予熱しても溶接してはならない |
選択肢4は−5℃を下回っても予熱すれば溶接してよいとする内容で、これは誤りです。−5℃未満では溶接を行ってはなりません。
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気温が低い環境で溶接すると、溶けた金属が周囲の冷えた鋼材に急速に熱を奪われて固まります。
急冷すると溶接部が硬く脆くなり、割れ(低温割れ)が生じやすくなるわけです。そこで気温がおおむね0℃から−5℃の範囲では、溶接線の両側を予熱してから溶接します。
ただし予熱で補えるのは限度があり、気温が−5℃を下回る場合は予熱しても溶接してはならないとされています。問題文の「−5℃を下回っても予熱すれば溶接してよい」は、この禁止に反するため誤りなんです。
ザックリ言えば、−5℃未満は溶接ストップ、ということです。
気温が−5℃を下回る場合、予熱すれば溶接してよいか。
いけません。−5℃未満では予熱しても溶接してはなりません。急冷による低温割れを防げないためです。0℃〜−5℃の範囲なら予熱して溶接できます。
梁端部の溶接で、入熱とパス間温度を管理するのはなぜか。
入熱が過大だったりパス間温度が高すぎたりすると、溶接金属や熱影響部の靭性が低下するためです。地震時に粘りが必要な梁端部では、特に重点的に管理します。
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出典
※ この記事の確認日:2026年6月
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