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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.11を解説、金属材料

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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.11は、金属材料に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

建築で使う金属材料(鉛、ステンレス鋼、銅、アルミニウム)の耐食性などの性質を問う問題です。引っかけの核心は鉛の耐アルカリ性で、酸に強い鉛をアルカリにも強いと思い込むと足をすくわれます。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 鉛は耐アルカリ性に劣る(X線遮断は大きいが耐アルカリは誤り)
2 ◯(正しい) ステンレス鋼は炭素が少ないほど軟質で耐食性に優れる
3 ◯(正しい) 銅は緑青を生じて耐食性が増す
4 ◯(正しい) アルミは酸化被膜を生じ耐食性が増す

選択肢1の鉛が「耐アルカリ性にも優れる」という記述が誤りで、鉛は酸に強い一方でアルカリには弱い金属です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

鉛は酸や多くの薬液に対して安定しており、X線の遮断材としても使われる金属です。

ところがアルカリに対しては弱く、侵されやすい性質があります。例えば鉛をコンクリート(アルカリ性)に直接触れさせると腐食が進むため、現場ではアスファルトなどで絶縁・保護してから取り付けるわけです。

選択肢1の「鉛は耐アルカリ性にも優れる」という記述は誤りで、正しくは耐酸性は良いが耐アルカリ性に劣ります。酸とアルカリで強さが逆になる点が引っかけなんです。

なお選択肢2のステンレス鋼は炭素が少ないほど軟質で耐食性に優れること、選択肢3の銅が表面に緑青を生じて内部を保護すること、選択肢4のアルミニウムが酸化被膜を生じて耐食性を高めることは、いずれも正しい記述です。

覚え方

  • 鉛は耐酸性は良いが耐アルカリ性に劣る(コンクリートに直接触れさせない)
  • ステンレス鋼は低炭素ほど軟質で耐食性が良い
  • 銅の緑青・アルミの酸化被膜は表面を覆って耐食性を高める

理解度チェック

Q.

鉛は酸とアルカリのどちらに弱いか。

アルカリに弱い金属です。酸には強い一方で、コンクリートなどのアルカリに直接触れると侵されます。

Q.

銅やアルミニウムの表面に生じる緑青や酸化被膜は、耐食性にどう働くか。

内部を覆って保護し、耐食性を高めるように働きます。表面の被膜がそれ以上の腐食の進行を抑えます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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