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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.65を解説、公衆災害防止対策

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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.65 は、市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、市街地工事で第三者を守る公衆災害防止対策(通用口・工事用シート・飛散防止・散水)を問うものです。引っかけの核心はコンクリート打設時の飛散防止シートの立上げ高さで、打設階と同じ高さで足りるのか、それより上まで必要なのかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 通用口の扉は施錠できる内開きとし、通常は閉鎖しておくので正しい
2 ◯(正しい) 工事用シートはJISの建築工事用シート2類を用いるので正しい
3 ×(誤り) 飛散防止シートは打設階より上まで立ち上げるもので、スラブ高さまででは不足
4 ◯(正しい) 散水は破砕している部分と集積した塊の両方に行うので正しい

選択肢3は飛散防止シートを打設階のスラブ高さまでしか立ち上げておらず、これが最も不適当な記述です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

コンクリートをポンプで打ち込むときは、勢いでコンクリートが上方へ跳ね上がることがあります。市街地では、この跳ねたコンクリートが場外へ飛んで通行人や近隣の車にかかると公衆災害になります。

飛散防止の工事用シートを打設階のスラブ高さまでしか立ち上げないと、床面より上に跳ねた分はシートの上を越えて外へ飛んでしまいます。これでは飛散を止められないわけです。

だから飛散防止シートは、打設している階より上まで十分な高さに立ち上げる必要があります。跳ね上がる範囲をシートで覆い込むのが目的です。ここが誤りの核心なんです。

ザックリ言えば、飛散防止シートは打設階より高く張る、ということです。

覚え方

  • 打設時の飛散防止シートは打設階より上まで立ち上げる(同じ高さでは不足)
  • 工事用シートはJISの建築工事用シート2類
  • 通用口の扉は施錠できる内開きで、通常は閉鎖
  • 粉塵対策の散水は破砕部と集積塊の両方に行う

理解度チェック

Q.

コンクリート打設時の飛散防止シートは、どの高さまで立ち上げるか。

打設している階より上まで立ち上げます。スラブ高さまででは、上に跳ねたコンクリートを止められません。

Q.

飛散防止シートを打設階より高く立ち上げるのはなぜか。

ポンプ打設でコンクリートが上方へ跳ね上がるため、その範囲を覆って場外への飛散を防ぐ必要があるからです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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