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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.29を解説、コンクリートの打込み及び締固め

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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.29は、コンクリートの打込み及び締固めに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、打込み・締固めの基本(打重ね時間・レイタンス処理・打継ぎ位置・加振時間)を問うものです。引っかけの核心は鉛直打継ぎ部をどこに設けるかで、力のかかり方と打継ぎ位置の関係を正しく押さえているかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 打重ねは前層の再振動が可能な時間以内に行う
2 ◯(正しい) 打継ぎ面のレイタンスは高圧水洗などで除去する
3 ×(誤り) 鉛直打継ぎ部は端部でなくスパン中央付近に設ける
4 ◯(正しい) 内部振動機の1か所の加振時間は5〜15秒程度が目安

選択肢3は、梁・スラブの鉛直打継ぎ部を端部に設けたとしている点が誤りで、正しくはスパンの中央付近に設けます。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

打継ぎ部は、先に打ったコンクリートと後から打つコンクリートの境目です。一体に固まった部分よりも弱点になりやすい場所だということです。

梁やスラブは、支点に近い端部でせん断力が最大になります。逆にスパンの中央付近はせん断力が小さくなります。

だから、弱点になりやすい鉛直打継ぎ部は、力の小さいスパン中央付近に設けるのが原則なんです。

設問は鉛直打継ぎ部を端部に設けたとしており、最もせん断力が大きい位置に弱点を置くことになるので不適当です。耐力を確保できず危険側になるということです。

覚え方

  • 鉛直打継ぎはせん断力の小さいスパン中央付近に設ける
  • 梁・スラブのせん断力は端部で最大・中央で最小
  • 打継ぎ面のレイタンスは打継ぎ前に除去して付着を確保
  • 内部振動機の加振は1か所5〜15秒程度

理解度チェック

Q.

梁・スラブの鉛直打継ぎ部はどこに設けるか。なぜそこなのか。

せん断力の小さいスパン中央付近です。打継ぎ部は弱点になりやすいので、力の小さい位置に置くためです。端部はせん断力が最大なので避けます。

Q.

打継ぎ面に出るレイタンスを除去するのはなぜか。

レイタンスは脆い層で、残すと新旧コンクリートの付着が悪くなるためです。高圧水洗などで取り除いてから打ち継ぎます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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