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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.56 を解説、ネットワーク工程表のフロート

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.56 は、ネットワーク工程表のフロート に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ディペンデントフロートは後続のトータルフロートに影響する
  2. トータルフロートはフリーフロートからディペンデントを引いたもの
  3. フリーフロートは使い切っても後続フロートに影響しない
  4. フロートを使い切るとクリティカルパスになる

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

フロートの関係は、トータルフロート=フリーフロート+ディペンデントフロートです。

「フリーフロートからディペンデントフロートを引いたもの」は符号が逆で誤りです。

ザックリ言えば、TF=FF+DF、足し算が正しい、ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) ディペンデントフロートの説明で正しい
2 ×(最も不適当) トータルフロート=フリーフロートディペンデントフロートであり、「引いたもの」は誤り
3 ◯(適当) フリーフロートの説明で正しい
4 ◯(適当) フロート消費でクリティカルパス化で正しい

選択肢2 のポイント(ここが最も不適当)

ネットワーク工程表のフロートは、作業の余裕時間です。トータルフロート(TF)はその作業に与えられた最大の余裕、フリーフロート(FF)は後続作業に影響を与えずに使える余裕です。

TFのうちFFを超える部分が、ディペンデントフロート(DF)です。これを使うと後続作業の余裕を食います。つまりTFは、影響なく使えるFFと、後続に影響するDFの合計で、TF=FF+DFが成り立ちます。

選択肢2は「FFからDFを引いたものがTF」としており、足し算であるべきところが引き算です。ここが誤りです。

覚え方

  • トータルフロート=フリーフロート+ディペンデントフロート
  • フリーフロートは後続に影響しない
  • フロート消費でクリティカルパス化

一問一答

Q.

トータルフロートとフリーフロート・ディペンデントフロートの関係は。

TF=FF+DFです。引き算ではありません。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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