ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 平成27年
  5. > No.36 乾式工法による外壁の張り石工事

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.36 を解説、乾式工法による外壁の張り石工事

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.36 は、乾式工法による外壁の張り石工事 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 厚さ30mm・500mm角の石材のだぼ孔端あきは60mm
  2. スライド方式ファスナーの上だぼ孔は面内方向ルーズホール
  3. 下地コンクリート面の寸法精度は±10mm以内
  4. 石材間目地は幅10mmでシーリング充填

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

だぼ孔の端あきは、石材の割れを防ぐため小口からの距離を十分とります。

本問では選択肢1のだぼ孔・端あきの寸法設定が標準に対して不適当となっています。

ザックリ言えば、だぼ孔は端から十分離す、ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) だぼ孔の端あき寸法は石材の小口からの距離で、一般に石材厚の3倍程度以上を確保し、本記述の数値設定に不適当がある
2 ◯(適当) 上だぼ用ルーズホールで正しい
3 ◯(適当) 下地寸法精度±10mmで正しい
4 ◯(適当) 目地幅10mmでシーリングで正しい

選択肢1 のポイント(ここが最も不適当)

乾式工法の張り石は、だぼ(ピン)を石材の小口にあけた孔に差し込んで支えます。孔が石材の端に近すぎると、だぼ孔と小口の間の肉が薄くなり、だぼに力がかかったとき石材の角が欠けたり割れたりします。

そこで端あき寸法は、石材の厚さの3倍以上を目安に確保します。厚さ30mmなら90mm以上が必要です。

選択肢1の60mmは、厚さ30mmの石材に対して不足です。だぼ孔は端から十分離す、と押さえてみましょう。

覚え方

  • だぼ孔は端あきを十分とる(割れ防止)
  • 上だぼ孔は面内方向ルーズホール
  • 目地は幅10mmでシーリング

一問一答

Q.

だぼ孔の端あきを十分とる理由は。

石材の端部の割れを防ぐためです。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>