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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.11 を解説、金属材料

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.11 は、金属材料 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. アルミの密度・ヤング係数は鋼の約1/3
  2. SUS430はSUS304に比べ磁性が弱い
  3. 青銅は銅と錫の合金で黄銅より耐食性に優れる
  4. チタンは鋼より密度が小さく耐食性に優れる

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

ステンレスの磁性は、フェライト系のSUS430のほうが、オーステナイト系のSUS304より強いです。これを逆にした選択肢2が誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) アルミの密度・ヤング係数は鋼の約1/3で正しい
2 ×(最も不適当) SUS430(フェライト系)は磁性があり、オーステナイト系のSUS304より磁性が強いので逆
3 ◯(適当) 青銅の特徴で正しい
4 ◯(適当) チタンの特徴で正しい

選択肢2 のポイント(ここが最も不適当)

ステンレスが磁石につくかどうかは、内部の結晶の並び方(組織)で決まります。

SUS430はフェライト系で、鉄と同じ並び方のため磁性をもち、磁石につきます。一方のSUS304はオーステナイト系という別の並び方で、基本的に非磁性です。台所のシンクが磁石につきにくいのは、多くがSUS304だからです。

よって磁性はSUS430のほうが強く、「SUS304のほうが磁性が強い」とした問題文が、最も不適当な記述です。

覚え方

  • SUS430は磁性あり、SUS304は非磁性
  • アルミの密度・ヤング係数は鋼の約1/3
  • 青銅=銅+錫、黄銅=銅+亜鉛

一問一答

Q.

SUS430とSUS304で磁性が強いのはどちらか。

SUS430です。フェライト系で磁石につきます。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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