ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 仕上げ・内装
  3. > 漆喰とは?

漆喰とは何か:塗り壁仕上げの工程と品質確認ポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

けんせつる

けんせつる

漆喰って城でよく見る白い壁?仕上げ工事では何層塗るの?施工管理ではどこを確認するの?

この記事の要点

漆喰(しっくい)とは、消石灰を主成分とした左官材料で、白色の塗り壁仕上げに使われます。下塗り→中塗り→上塗りの3工程が基本で、各工程で乾燥時間を守ることが品質の要です。

施工管理では各工程の塗り厚確認乾燥・養生時間の確認白華(エフロ)の発生状況確認が主なポイントです。左官工事の一種として公共工事標準仕様書に規定があります。

漆喰は職人の技能に依存する仕上げです。施工管理者は工程と品質確認のポイントを把握しておきましょう。なんとなく全体像がつかめましたか。

これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。

わかって合格る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

TAC出版/図解が多く全体像をつかみやすい定番。分野の用語は、この1冊で流れを押さえてから過去問に入ると解きやすくなります。

価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。

漆喰の施工はどのような工程で進むのか

漆喰の施工は一般的に次の工程で進みます。

  1. 下地処理:コンクリート・モルタル・石膏ボードなどの下地の状態を確認する。油分・ほこり・欠け・浮きがあれば除去・補修する。下地の乾燥状態を確認する(水分が多いと密着不良につながる)
  2. 下塗り:プライマー(下塗り材)を塗布して漆喰と下地の密着を確保する。プライマーの種類は下地材質に合わせて選定する
  3. 中塗り:荒漆喰(砂漆喰)を塗る。平滑さの確保と厚みの調整を行う。工程間の乾燥時間を守る
  4. 上塗り:仕上げ漆喰を塗る。仕上げ面の表情(磨き・砂壁風など)は設計指定に従う

言い換えると、「下地→下塗り→中塗り→上塗りと順番に層を重ね、各層が乾燥してから次を塗る」のが漆喰施工の基本です。乾燥時間を短縮すると後でひび割れや剥落の原因になります。

独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座で早めにたたき台を用意しておくと安心です。

施工管理での確認ポイント

漆喰の施工管理で確認すべき主な項目は次の通りです。ここが現場の品質を左右するポイントですね。

例えば、中塗りが乾燥する前に急いで上塗りをすると、中塗りの収縮が上塗りを引っ張ってひび割れが生じます。工程間の乾燥時間は必ず守りましょう。

言い換えると、「塗り厚・乾燥時間・気温の3つを管理するのが漆喰工事の施工管理」です。

白華(エフロ)の問題と対処

仕上げ後に生じる不具合として代表的なのが白華です。ここは混乱しやすいところです。

白華(はっか)はエフロレッセンスとも呼ばれる現象で、コンクリートや漆喰の表面に白い粉状のものが浮き出る現象です。

白華の原因は、コンクリートや漆喰中の石灰分が水に溶けて表面に染み出し、二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムとして析出することです。雨水が浸入しやすい箇所に発生しやすいです。

言い換えると、「白華は水の浸入経路が原因なので、表面の白い粉を取るだけでは再発する。根本的には水の入り口を塞ぐことが必要」です。

管理人からのコメント

漆喰工事でよくあるのは「乾燥時間を短縮して工程を詰めてしまう」問題です。

工程が遅れているときに「乾いているように見えるから上塗りしてしまおう」という判断をすると、後からひび割れが出て補修工事が必要になります。乾燥時間は絶対に削ってはいけない工程です。

もう一つは「下地の水分管理を怠る」ケースです。

コンクリート下地が十分に乾燥していない状態で漆喰を塗ると、下地の水分が漆喰を押し上げて剥落します。下地の含水率確認を施工前に行いましょう。

混同しやすい用語の整理

漆喰 vs モルタル

漆喰は消石灰を主成分とした左官材料。アルカリ性が高く抗菌性がある。白色仕上げが特徴。モルタルはセメント・砂・水を混ぜた左官材料。強度が高く外壁下地・床下地に広く使われる。漆喰はモルタルの上に仕上げ材として塗ることが多い。

白華(エフロ) vs ひび割れ

白華は表面に白い粉状の析出物が浮き出る現象(水の浸入が原因)。ひび割れは表面に線状の亀裂が生じる現象(乾燥収縮・下地の動きが原因)。どちらも不具合だが原因と対処法が異なる。白華はシーリングなどの防水対策、ひび割れは補修材での充填が必要。

理解度チェック

Q.

漆喰施工でひび割れが発生する主な原因は何か?

乾燥時間が不足した状態で次の層を塗ること(工程間の乾燥不足)・塗り厚が過大であること・下地の動き(収縮・膨張)の3点が主な原因。乾燥時間を必ず守ることと塗り厚の管理が重要。

Q.

白華(エフロ)の原因と適切な対処方法は何か?

原因は水の浸入によって石灰分が表面に染み出し炭酸カルシウムとして析出すること。白い粉をブラシで除去した上で、水の浸入経路(打継ぎ部・ひび割れ・目地)を防水・シーリングで塞ぐことが根本対処。表面除去だけでは再発する。

Q.

漆喰施工で気温5°C以下の場合はどうするのか?

原則施工を避ける。低温では漆喰の硬化が妨げられ、霜が降りると膨れ・剥落の原因になる。やむを得ず施工する場合は養生と暖房措置が必要。施工時の気温・湿度は必ず記録する。

まとめ

1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

地域開発研究所/用語を覚えたら過去問演習で定着。解説が丁寧な正統派。2級は2級のおすすめ参考書から。

独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る内容と料金の解説

独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。

参考資料

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第15章 左官工事

・JASS 15 左官工事(日本建築学会)

仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。

資格を取ったら、次はキャリアと年収

施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。

建設業界専門の転職エージェント【RSG建設転職】▶

登録・相談は無料

独学で合格をめざすなら

使うテキスト・過去問で迷ったら、定番をまとめたこちらもどうぞ。

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

経験記述の添削・通信講座

独学がきつい、第二次の経験記述が不安。そんな人は添削まで付く通信講座も選択肢です。

独学サポート事務局を見る ▶

内容・料金は公式で確認

けんせつる

けんせつる

施工管理の用語・過去問・受験ガイドを、初心者向けにやさしく案内します。

Topへ >>