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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.8を解説、音圧レベルの距離減衰は何 dBか

けんせつる

けんせつる

点音源から2倍離れると、音圧レベルって何 dB下がるんだっけ?

この記事の要点

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.8は、音に関する問題です。正解は選択肢3。

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.8は、ラウドネス・残響時間・距離減衰・マスキングを問う問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

1つの点音源から距離が2倍になると、音圧レベルは6 dB低下します。「3 dB低下」という記述は誤りです。自由音場での点音源の距離倍増による減衰は6 dBというのが正確な値です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ラウドネスは主観的な音の大小。100 Hzより1,000 Hzのほうが同音圧で大きく感じる
2 ○(正しい) 残響時間: 音源停止後に音圧レベルが60 dB減衰するのに要する時間
3 ×(誤り) 点音源から距離が2倍になると音圧レベルは6 dB低下する。「3 dB」は誤り
4 ○(正しい) マスキング効果: マスキングする音とされる音の周波数が近いほど大きい

選択肢3の「3 dB 低下する」という記述が誤りで、正しくは6 dB 低下します。

この問題のポイント

点音源の距離と音圧レベルの関係は、音響工学の基本的な知識です。

自由音場(反射のない空間)では、点音源からの音は球状に広がります。

距離が2倍になると表面積は4倍になり、音のエネルギー密度は1/4になります。デシベルに換算すると 10 × log(1/4)= −6 dB になるわけです。

選択肢1

ラウドネスとは、人が感じる音の主観的な大きさのことです。

同じ音圧レベルでも周波数によって感じ方が異なります。人の耳は1,000〜4,000 Hz付近が最も敏感で、100 Hzのような低周波は同じ音圧でも小さく感じます。記述は正しいです。

選択肢2

残響時間の定義は「音源が停止してから音圧レベルが60 dB減衰するのに要する時間」です。

コンサートホールや録音スタジオでは、残響時間が音質に大きく影響します。記述は正しいです。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。点音源からの距離2倍による音圧レベルの変化を確認します。

音のエネルギーは距離の2乗に反比例します。距離が2倍になると、エネルギーは(1/2)² = 1/4になります。

音圧レベルの変化は 10 × log₁₀(1/4) ≈ −6 dB です。

「3 dB」という値は、エネルギーが半分(1/2)になるときの値です。距離2倍では1/4になるため、3 dBではなく6 dBが正しいわけです。

選択肢4

マスキング効果とは、ある音が別の音を聞こえにくくする現象です。

マスキングする音とされる音の周波数が近いほどマスキング効果は大きくなります。例えば、騒音の中で似た音域の会話が聞き取りにくくなる現象がこれに当たります。記述は正しいです。

覚え方

点音源の距離倍増による減衰は「距離2倍→6 dB低下」と覚えましょう。

面積は距離の2乗に比例 → エネルギー1/4 → 10×log(1/4)=−6 dB

「3 dBはエネルギー半分のとき」という対比で整理すると間違えにくくなります。

一問一答

Q.

自由音場において、点音源からの距離が2倍になると音圧レベルは何 dB低下するか。

6 dB低下します。距離が2倍になると音のエネルギーは1/4になるためです(3 dBは誤り)。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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