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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.3を解説、RC構造の鉄筋・梁の規定

けんせつる

けんせつる

梁の貫通孔を2個設けるとき、中心間隔って何倍以上にするんだっけ?

この記事の要点

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.3は、鉄筋コンクリート構造に関する問題です。正解は選択肢4。

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.3は、RC構造の柱・梁に関する規定を問う問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

梁に円形の貫通孔を2個設ける場合、その中心間隔は両孔径の平均値の3倍以上とする必要があります。「2倍以上」という記述が誤りです。この「3倍」という数値が試験で繰り返し問われるポイントです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 柱の主筋: D13以上の異形鉄筋を4本以上、断面積の和はコンクリート全断面積の0.8%以上
2 ○(正しい) 柱のせん断補強筋: 直径9mm以上の丸鋼またはD10以上の異形鉄筋、補強筋比0.2%以上
3 ○(正しい) 梁のせん断補強筋の間隔: 梁せいの1/2以下、かつ250mm以下
4 ×(誤り) 梁の円形貫通孔の中心間隔: 3倍以上が正しい。「2倍以上」は誤り

選択肢4の「両孔径の平均値の2倍以上」という記述が誤りで、正しくは3倍以上です。

この問題のポイント

この問題では、RC構造の設計基準に関する数値を正確に覚えているかが問われています。

特に選択肢4の梁の貫通孔に関する規定が、試験頻出の判断ポイントです。

柱の主筋本数・断面積比、せん断補強筋の仕様、梁の補強筋間隔はいずれも建築基準法施行令の規定に基づいた数値なので、セットで整理しておくと効率的ですね。

選択肢1

柱の主筋に関する規定です。

主筋はD13(直径13mm)以上の異形鉄筋を4本以上配筋します。断面積の合計は柱のコンクリート全断面積の0.8%以上とする必要があります。

これは建築基準法施行令第77条に定められた規定で、記述のとおり正しい内容です。

選択肢2

柱のせん断補強筋(帯筋)に関する規定です。

直径9mm以上の丸鋼またはD10以上の異形鉄筋を使用し、せん断補強筋比は0.2%以上とする規定が定められています。記述は正しいわけです。

選択肢3

梁のせん断補強筋(あばら筋)の間隔に関する規定です。

間隔は梁せいの1/2以下、かつ250mm以下が要件です。2つの条件を同時に満たす必要があります。記述のとおり正しい内容です。

選択肢4

梁に孔径が梁せいの1/3の円形の貫通孔を2個設ける場合の中心間隔の規定です。

孔を近づけすぎると梁の耐力が大幅に低下するため、適切な間隔を確保する必要があります。

この中心間隔は、両孔径の平均値の3倍以上とするのが正しい規定です。

「2倍以上」とした記述は誤りです。2倍では間隔が不足しており、梁への影響が大きくなるわけです。

覚え方

梁の貫通孔の中心間隔は「平均孔径の3倍」という数字を確実に押さえましょう。

梁の貫通孔の中心間隔 → 両孔径の平均値の3倍以上

「3倍」という数値は、孔の周囲に十分なコンクリートを確保するために必要なスペースです。試験では「2倍」「4倍」として出題されることがありますが、正しくは「3倍」と覚えておきましょう。

一問一答

Q.

RC梁に2個の円形貫通孔を設ける場合、孔の中心間隔は両孔径の平均値の何倍以上とするか。

3倍以上です。2倍では不十分です。

Q.

RC柱の主筋の最低本数と、断面積の合計の最低割合はいくらか。

4本以上、コンクリート全断面積の0.8%以上です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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