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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.1を解説、室内環境の基準値はどう覚えるか

けんせつる

けんせつる

気流の速さって0.5 m/sだっけ、1.5 m/sだっけ?

この記事の要点

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.1は、中央管理方式の空気調和設備を設けた建築物の室内環境に関する問題です。正解は選択肢3。

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.1は、室内環境の基準値に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

建築基準法施行令に定める室内環境の基準で、気流の速さは0.5 m/s以下です。「1.5 m/s以下」という記述は基準の3倍にあたり、明らかに誤りです。これを正確に覚えておくことが得点につながります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 一酸化炭素(CO)の濃度基準は10 ppm以下。6 ppmはその範囲内
2 ○(正しい) 二酸化炭素(CO2)の濃度基準は1,000 ppm以下。記述どおり正しい
3 ×(誤り) 気流の速さの基準は0.5 m/s以下。「1.5 m/s以下」は誤り
4 ○(正しい) 相対湿度の基準は40%以上70%以下。記述どおり正しい

選択肢3の「1.5 m/s 以下」という記述が誤りで、正しくは0.5 m/s 以下です。

この問題のポイント

この問題では、建築基準法施行令(第129条の2の6)が定める室内環境の基準値を正確に覚えているかが問われています。

4項目の基準値をセットで整理しておくことが重要です。

CO(一酸化炭素)は10 ppm以下、CO2(二酸化炭素)は1,000 ppm以下、気流は0.5 m/s以下、相対湿度は40%以上70%以下になるわけです。

選択肢1

一酸化炭素(CO)濃度の基準は10 ppm以下(0.001%以下)です。

選択肢1は「6 ppm以下」と述べています。6 ppmは10 ppm以下の範囲に収まっているため、基準を満たした状態の説明としては正しい記述です。

ただし、基準値そのものを「6 ppm以下」と覚えるのは誤りですね。基準値は10 ppmです。

選択肢2

二酸化炭素(CO2)濃度の基準は1,000 ppm以下(0.1%以下)です。

これは建物内の換気が十分かどうかを判断する指標としてよく使われる数値で、記述そのものが正確です。

選択肢3

気流の速さの基準は0.5 m/s以下です。

「1.5 m/s以下」は基準値の3倍にあたります。これだけ速い気流が吹いていると、在室者はかなりの不快感を覚えるはずで、建築基準法の基準としては明らかに誤りです。

「0.5 m/s以下」という数値は、体感的にほとんど気流を感じない程度の速さです。この数値を確実に覚えることが、この問題の正解への直接の道です。

選択肢4

相対湿度の基準は40%以上70%以下です。

湿度が低すぎると乾燥による不快感や健康への影響が出やすく、高すぎるとカビや結露の原因になります。この40〜70%という範囲は、快適性と衛生的な観点から定められているわけです。

覚え方

室内環境の基準値は、数字をセットで頭に入れるのが確実です。

CO:10 ppm、CO2:1,000 ppm、気流:0.5 m/s、湿度:40〜70%

気流の「0.5」という数値は、歩いているときの風速ほどの感覚です。1.5 m/sはもはや扇風機の弱風に近い速さですね。体感と結びつけると間違えにくくなります。

一問一答

Q.

中央管理方式の空気調和設備を設けた建築物の居室における気流の速さの基準は何 m/s 以下か。

0.5 m/s 以下です(建築基準法施行令第129条の2の6)。

Q.

同じ室内環境基準において、CO2濃度の基準は何 ppm 以下か。

1,000 ppm 以下です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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