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令和5年度 1級建築施工管理技士 No.16を解説、植栽と枝張りの測り方

けんせつる

けんせつる

枝張りって、方向で幅が違うときは長いほうと短いほう、どっちで測るんだっけ?

この記事の要点

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.16は、植栽に関する問題です。正解は選択肢1。枝張りは測定方向で長短がある場合、最長の幅をとります。

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.16は、植栽に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

枝張りは、測定方向によって長短がある場合、最長(最大値)の幅をとります。選択肢1は「最短の幅とする」としており、最長と最短が逆になっているわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 枝張りは長短がある場合、最長の幅をとる(最短ではない)
2 ○(正しい) 支柱は倒れや傾きを防ぎ根の活着を助ける
3 ○(正しい) 根を減らす場合は枝抜き剪定で吸水と蒸散を調整
4 ○(正しい) 搬入後は仮植えせず速やかに植え付けるほうがよい

選択肢1は「測定方向により長短がある場合は最短の幅とする」とした部分が誤りで、正しくは最長の幅をとります。

この問題のポイント

この問題では、植栽の寸法の測り方や、樹木を健全に活着させる手順を理解しているかが問われています。

見るべきポイントは「枝張りは最長で測るのか、最短で測るのか」ということです。

枝張りは樹木の規格を表す寸法なので、最も大きく広がった幅で表すと考えると覚えやすいですね。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。枝張りとは、樹木の四方に伸びた枝の幅をいいます。

枝は方向によって伸び方が違い、長い方向と短い方向ができます。このように測定方向で長短がある場合は、最長(最大値)の幅をとります。

なぜかというと、枝張りは樹木の規格寸法で、最も広がった大きさで表すからです。

したがって「最短の幅とする」という記述は最長の幅が正しいので誤りということです。枝張りは最長で測ると押さえておきましょう。

選択肢2

支柱は、植えた樹木が風で倒れたり傾いたりするのを防ぐために取り付けます。

樹木が動かず安定すると、根が地中に根付きやすくなります。これを活着といいます。

倒れや傾きを防ぎ、根の活着を助けるという記述は正しいということです。

選択肢3

樹木を移植するとき、根巻きなどで根を大きく減らすことがあります。

根が減ると、土から吸い上げる吸水量が小さくなります。一方、葉からは水分が蒸散し続けます。このバランスが崩れると、樹木が水切れを起こします。

例えば、根を減らした分だけ枝葉も減らして蒸散をおさえる枝抜き剪定を行い、吸水量と蒸散量のバランスをとります。この記述は正しいということです。

選択肢4

樹木の植付けは、現場に搬入したあと、速やかに植え付けるほうがよいとされています。

仮植えや保護養生をはさむと、根が乾いたり傷んだりする時間が増えます。搬入後すぐに植えるほうが、樹木への負担が少なくなります。

速やかに行うほうがよいという記述は正しいということです。

覚え方

植栽の寸法は「規格は最も大きい値で表す」と覚えると間違えにくくなります。

枝張りは方向で差があっても、最長の幅をとる。これが選択肢1のひっかけを見抜くカギです。

枝張り=規格寸法=最長(最大)の幅で測るとつなげておくと、本番で最短と取り違えなくなるでしょう。

一問一答

Q.

枝張りは、測定方向で長短がある場合どの幅をとるか。

最長(最大値)の幅をとります。

Q.

移植で根を大きく減らす場合、吸水量と蒸散量のバランスをとるために行うことは何か。

枝抜き剪定を行い、枝葉を減らして蒸散をおさえます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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