けんせつる
光度と輝度って、どっちが「面の明るさ」だったかな?
この記事の要点
令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、採光及び照明に関する問題です。正解は選択肢4。光度の説明に輝度の内容が混ざっています。
令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、採光及び照明に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 光源と作業面の距離が離れるほど室指数は小さくなる |
| 2 | ○(正しい) | 設計用全天空照度は快晴より薄曇りのほうが大きい(快晴は小さい値) |
| 3 | ○(正しい) | 照度はルクス(lx)、受照面の単位面積当たりの入射光束 |
| 4 | ×(誤り) | 「反射面を有する受照面の光の面積密度」は輝度の説明(光度は光源の光の強さ) |
選択肢4は、輝度の説明を光度として書いている点が誤りで、光度は光源そのものの光の強さ(cd)を表します。
この問題では、明るさを表す4つの量の使い分けができているかが問われています。
見るべきポイントは「どこの明るさを測っているのか」ということです。
光束は光の量そのもの、光度は光源の強さ、照度は面が受け取る量、輝度は面の見た目の明るさを表します。それぞれ測っている対象が違うわけです。
ザックリ言えば、光度は「光源から出る側」、照度は「面が受ける側」、輝度は「面が光って見える側」ということです。
室指数は、部屋の形が照明にどれだけ有利かを表す指標です。
室指数は、部屋の間口・奥行きと、光源から作業面までの高さの関係で決まります。
横幅と奥行きが同じなら、光源と作業面の距離(高さ)が離れるほど室指数は小さくなります。天井が高く細長い空間ほど光が届きにくいというイメージですね。この記述は正しいということです。
設計用全天空照度は、昼光照明を計画するときの基準となる空の明るさです。
意外に思うかもしれませんが、快晴の青空のときは値が小さく、薄曇りのときのほうが大きい値を使います。
快晴では太陽の直射が中心で空全体は意外と暗く、薄曇りでは雲が空全体を一様に明るくするためです。問題文どおり、快晴のほうが小さな値となるので正しいということです。ここは混乱しやすいところですね。
照度は、面がどれだけの光を受けているかを表す量です。
単位はルクス(lx)で、受照面の単位面積当たりに入ってくる光束(入射光束)を表します。
机の上が何ルクスというときの、あの照度のことです。問題文の定義どおりで、この記述は正しいということです。
これが誤りを含む選択肢です。問題文は「光度は、反射面を有する受照面の光の面積密度のこと」と書いています。
この「反射面を有する受照面の光の面積密度」というのは、面の明るさを表す輝度の説明なんです。
本来の光度は、光源からある方向へ出る光の強さを表す量で、単位はカンデラ(cd)です。単位がカンデラである点は合っていますが、説明の中身が輝度になっています。
つまり選択肢4は輝度の説明を光度の定義として書いている点が誤りで、光度は光源そのものの光の強さを表すということです。
4つの明るさは、「光源から面へ届くまでの流れ」で並べると整理しやすくなります。
光源が出す強さが光度、面が受け取る量が照度、その面が光って見える明るさが輝度です。光度は出す側、輝度は見える側という対比で覚えます。
光度=光源の強さ(出す側) / 輝度=面の明るさ(見える側)と整理すれば、定義のすり替えに気づけるようになるでしょう。
単位がカンデラ(cd)で、光源そのものの光の強さを表す量は何か。
光度です。面の明るさを表す輝度も単位はcdですが、こちらは見える面の明るさで意味が異なります。
設計用全天空照度は、快晴と薄曇りのどちらが大きい値か。
薄曇りのほうが大きい値です。快晴は空全体が暗めで小さな値になります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
選択肢4は、面の明るさを表す輝度の説明を「光度」として書いています。光度は光源そのものの光の強さで、単位はカンデラ(cd)です。説明の中身が輝度になっているわけです。