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令和4年度 1級建築施工管理技士 No.1を解説、換気の基本原則

令和4年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.1は、換気に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 必要換気量の表し方
  2. 温度差による自然換気の流れ
  3. 全熱交換器による熱損失・熱取得の軽減
  4. 効率的な換気経路の取り方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

室内をしっかり換気するには、給気口から入った空気が部屋全体をめぐってから排気口へ抜ける流れが必要なんです。

選択肢4は換気経路を短くするほうがよいとしていますが、経路が短いと新鮮な空気が部屋の隅まで行き渡らずショートサーキットを起こすため誤りで、正しくは経路はある程度長くとるわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 必要換気量は1時間当たりに入れ替える空気量で表す
2 ○(正しい) 温度差換気では冬期、中性帯より下部から外気が流入し上部から流出する
3 ○(正しい) 全熱交換器は換気に伴う熱損失・熱取得を軽減できる
4 ×(誤り) 換気経路は短くするのではなく、室全体に行き渡るよう適切な長さをとる。短経路はショートサーキットを招く

選択肢4は換気経路を短くするほうがよいとした点が誤りで、正しくは給気口から排気口まで室内をめぐる適切な経路を確保します。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

換気は、給気口から入った新鮮な空気が室内をめぐり、汚れた空気を押し出しながら排気口へ抜けていくことで成り立ちます。

給気口と排気口を近づけて経路を短くすると、入ったばかりの空気がそのまま排気口へ抜けてしまい、部屋の奥の空気が入れ替わりません。これをショートサーキットといいます。

ザックリ言えば、換気経路は短いほどよいのではなく、室内をひと回りする長さを確保するほうがよいということです。問題文はこの向きが逆になっているため誤りなんです。

覚え方

  • 換気経路は短いほどよい→×。室全体をめぐる長さが必要
  • 給気口と排気口を離す=ショートサーキット防止
  • 温度差換気は冬期、下から入り上から出る

一問一答

Q.

給気口と排気口を近づけて換気経路を短くすると何が起きるか。

入った空気がそのまま排気口へ抜けるショートサーキットが起き、室内の空気が十分入れ替わりません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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