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令和3年度 1級建築施工管理技士 No.45を解説、鉄骨工事の工程計画

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令和3年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.45は、鉄骨工事の建方の工程計画に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、鉄骨工事の工程計画に使う歩掛り(建方ピース数・機械の稼働時間・高力ボルトの締付け・現場溶接の能率)を問うものです。引っかけの核心は、タワークレーンの建方歩掛りが現実的か過大かという数値感覚なんです。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 建方歩掛りは1台1日30〜40ピース程度80ピースは過大で誤り
2 ◯(正しい) 建方用機械の稼働時間を1台1日数時間として計画する
3 ◯(正しい) トルシア形高力ボルトは1人1日200本程度で計画
4 ◯(正しい) 現場溶接の能率は1人1日で所定の溶接長さで計画

選択肢1はタワークレーンの建方歩掛りを1台1日80ピースとしていますが、これは現実より多すぎる値なので、ここが誤りなんです。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

歩掛り(ぶがかり)とは、ある作業にどれだけの手間や台数が必要かを示す目安です。工程計画では、この歩掛りに作業量を掛けて所要日数を見積もります。

ここで大事なのは、歩掛りが現実的な値でなければ計画全体が崩れることなんです。なぜかというと、見積もりの土台が外れると、組んだ工程がそのまま狂うからです。

鉄骨建方は、1ピースごとに玉掛け・つり上げ・建入れ・仮ボルト締めという手順を踏みます。これらの時間を考えると、タワークレーン1台で1日に取り付けられるのはおおむね30〜40ピース程度です。

問題文の80ピースはこの約2倍で、非現実的に多い値です。これを土台にすると工期が大きく狂うため、最も不適当なんです。

覚え方

  • 歩掛りは現実的な値で計画(過大だと工程が破綻)
  • タワークレーン建方は1台1日30〜40ピース程度
  • トルシア形高力ボルトは1人1日200本程度で計画

理解度チェック

Q.

タワークレーン1台の鉄骨建方歩掛りは、1日当たり何ピース程度が目安か。

30〜40ピース程度です。玉掛けから仮ボルト締めまでの手順を踏むため、80ピースは過大です。

Q.

歩掛りを過大に設定すると、工程計画にどんな影響があるか。

見積もりの土台が外れて所要日数が実際より短く出るため、組んだ工程が遅れ、工期が狂います。歩掛りは現実的な値とします。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和3年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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