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令和3年度 1級建築施工管理技士 No.27を解説、鉄骨の溶接

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令和3年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、鉄骨の溶接に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、鉄骨の溶接の基本(割れの補修・余盛りの仕上げ・自動溶接の管理・低温時の予熱)を問うものです。引っかけの核心は、気温が低いときの母材の予熱の扱いが適切かどうかなんです。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 表面割れは両端から50 mm以上斫り取り補修溶接する
2 ◯(正しい) 余盛り3 mmは規定内でグラインダ仕上げ不要
3 ◯(正しい) サブマージアーク溶接の状況判断はオペレータが行う
4 ×(誤り) 低温時は溶接線の両側を十分な範囲で予熱する。予熱の扱いが不適当

選択肢4は気温が低いときの母材の予熱の扱いが不適当な記述で、ここが誤りなんです。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

気温が低い状態でそのまま溶接すると、溶接金属が母材に熱を奪われて急に冷えます。急冷された部分は硬くもろくなり、割れ(低温割れ)が生じやすくなるわけです。

そこで規定の温度を下回る環境では、溶接する前に溶接線の周囲を加熱しておきます。これが予熱で、急冷を防いで割れを抑えるための処置なんです。

予熱は、溶接部のすぐ近くだけを点で温めるのではなく、溶接線の両側に十分な範囲をとって母材を温める必要があります。例えば、線の周囲をやかんの口で軽くあぶる程度では足りない、というイメージです。

問題文は、この予熱の範囲・扱いが不適当な記述になっている点で、最も不適当なんです。

覚え方

  • 低温時は溶接線の両側を十分な範囲で予熱してから溶接
  • 予熱は急冷による低温割れを防ぐための処置
  • 表面割れは割れの両端から50mm以上斫り取って補修溶接
  • 余盛りが規定内なら無理にグラインダ仕上げしない

理解度チェック

Q.

気温が低いときに鉄骨を溶接する場合、まず何をするか。

溶接線の両側を十分な範囲で加熱(予熱)してから溶接します。急冷による低温割れを防ぐためです。

Q.

表面に割れが見つかった溶接部は、どのように補修するか。

割れの両端からそれぞれ50mm以上を斫り取り、健全な部分まで除去してから補修溶接します。割れの先端を残すと再び進展するためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和3年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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