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令和3年度 1級建築施工管理技士 No.5を解説、鉄筋コンクリート構造

令和3年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.5 は、鉄筋コンクリート構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 柱主筋の最小径と主筋比
  2. 柱せん断補強筋を密にする範囲
  3. 梁主筋の配置段数
  4. 梁せん断補強筋の間隔

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

柱の上下端は地震時に大きな力が集中するので、せん断補強筋(帯筋)を密に入れる範囲を決めています。

選択肢2は最小径の3倍としていますが、正しくは最大径の1.5倍又は最小径の2倍の大きい方なので、3倍は誤りなんです。数値を入れ替えた引っかけですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 柱主筋はD13以上、主筋比は全断面積の0.8%以上
2 ×(誤り) 補強筋を密にする範囲は最大径1.5倍又は最小径2倍最小径3倍は誤り
3 ◯(正しい) 梁主筋はD13以上、原則2段以下に配置する
4 ◯(正しい) 梁のD10せん断補強筋は梁せいの1/2以下かつ250 mm以下

選択肢2のポイント(ここが誤り)

柱の上下端は、地震時にひび割れやせん断破壊が起きやすい弱点です。そこで帯筋の間隔を150 mm以下に密にする範囲を決めています。

その範囲は、柱の最大径の1.5倍、または最小径の2倍のうち大きい方です。問題文は最小径の3倍と数値を大きくしている点が誤りです。

ザックリ言えば、密にする範囲は最大径1.5倍か最小径2倍、ということです。

覚え方

  • 帯筋を密にする範囲=最大径1.5倍 or 最小径2倍(最小径3倍は誤り)
  • 柱主筋比は0.8%以上
  • 梁主筋は原則2段以下

一問一答

Q.

柱のせん断補強筋を密に入れる範囲は、最小径の何倍か。

最小径の2倍(または最大径の1.5倍の大きい方)です。3倍ではありません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和3年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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