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令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.29を解説、コンクリートの運搬及び打込み

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令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.29は、コンクリートの運搬及び打込みに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

運搬・打込みの基本(時間限度・輸送管の寸法・締固め・打継ぎ面処理)を横断的に問う問題です。引っかけの核心は輸送管の呼び寸法と粗骨材最大寸法の関係で、倍率を小さくして不適当な選択肢を作っているわけです。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 高強度コンクリートの練混ぜから打込み終了までは原則120分以内とするので正しい
2 ×(誤り) 輸送管の呼び寸法は粗骨材最大寸法の3倍以上とする。「2倍」は小さすぎて誤り
3 ◯(正しい) 棒形振動機の加振は、表面にセメントペーストが浮き上がるまでを目安とするので正しい
4 ◯(正しい) 打継ぎ面はレイタンスを高圧水洗で除去し、健全な面を露出させるので正しい

選択肢2は輸送管の呼び寸法を粗骨材最大寸法の2倍としており、ここが最も不適当です。これでは閉塞しやすく、正しくは3倍以上なんです。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

コンクリートはポンプで配管を通して圧送します。このとき骨材が管内で引っかかると、閉塞(詰まり)を起こすわけです。

これを防ぐには、管の内径を粗骨材の最大寸法に対して十分大きく取る必要があります。目安は粗骨材最大寸法の3倍以上です。

選択肢2が掲げる2倍では余裕が足りず、骨材が詰まりやすくなります。ここが誤りなんです。

輸送管が太いほど詰まりにくくなりますが、その分ポンプの圧送負荷や取り回しの手間は増えるため、必要十分な太さを選ぶことになります。

覚え方

  • 輸送管の呼び寸法は粗骨材最大寸法の3倍以上(2倍では詰まる)
  • 高強度コンクリートは練混ぜから打込みまで120分以内
  • 棒形振動機はペーストが浮くまで加振、抜くときはゆっくり
  • 打継ぎ面はレイタンスを除去して健全面を出す

理解度チェック

Q.

圧送する輸送管の呼び寸法は、粗骨材最大寸法の何倍以上とするか。

3倍以上です。これより細いと粗骨材が管内で詰まりやすくなります。

Q.

打継ぎ面に生じるレイタンスは、なぜ除去するのか。

レイタンスは強度の低い脆弱な層で、残すと打継ぎ部の付着が悪くなり一体性が損なわれるためです。高圧水洗などで除去して健全な面を露出させます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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