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令和元年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.63を解説、仕上げ工事の試験及び検査

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令和元年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.63は、仕上げ工事の試験及び検査に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

仕上げ工事で行う各種試験(陽極酸化皮膜の厚さ、ホルムアルデヒド濃度、造作材の含水率、モルタル面のアルカリ度)の方法と判定基準を問う問題です。引っかけの核心は塗装下地のモルタル面のアルカリ度の判定値で、まだ強アルカリの値で塗装可としています。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 陽極酸化皮膜の厚さは渦電流式の測定器で測るので正しい
2 ◯(正しい) 室内のホルムアルデヒド濃度はパッシブ型採取機器で測るので正しい
3 ◯(正しい) 造作用針葉樹製材の含水率は高周波水分計で測るので正しい
4 ×(誤り) 塗装下地のモルタル面はpH9以下を確認。pH12以下とするのは誤り

選択肢4が掲げるpH12以下であることを確認したという記述が誤りで、pH12はまだ強アルカリです。塗装できるのはpH9以下になってからです。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

打ち込んだばかりのコンクリートやモルタルは、セメントの水酸化カルシウムによって強いアルカリ性を示します。打設直後はpH12〜13程度です。

このアルカリが残ったまま塗装すると、塗膜がアルカリに侵されて変色・剥離(アルカリによる塗膜不良)を起こします。そのため塗装前には、面が十分に乾燥・中性化してアルカリ度が下がったことを確認する必要があります。

その目安がpH9以下です。pH12のままでは、ほぼ打設直後と同じ強アルカリで、塗装してはならない状態なんです。

選択肢4はpH12以下を確認して塗装したとしていますが、正しくはpH9以下になってから塗装します。ここが最も不適当な記述なんです。

覚え方

  • モルタル面への塗装はpH9以下になってから(pH12は強アルカリで不可)
  • 陽極酸化皮膜の厚さ=渦電流式、含水率=高周波水分計

理解度チェック

Q.

塗装下地のモルタル面のアルカリ度は、塗装前にpHいくつ以下を確認するか。

pH9以下です。pH12はまだ強アルカリで、塗膜が侵されて塗膜不良を起こします。

Q.

モルタル面がまだ強アルカリのうちに塗装すると、何が起きるか。

アルカリに塗膜が侵され、変色や剥離などの塗膜不良が生じます。アルカリ度が下がるのを待ってから塗装します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和元年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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