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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.5を解説、鉄筋コンクリート構造

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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.5は、鉄筋コンクリート構造に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

問われているのは、あばら筋の間隔・梁貫通孔・柱の軸力比・柱の最小径という鉄筋コンクリート構造の基本です。引っかけの核心は柱のじん性を確保するための軸力比の上限で、軸力が大きいほど柱が粘れなくなる関係を押さえているかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) D10のあばら筋の間隔は梁せいの1/2以下かつ250mm以下
2 ◯(正しい) 梁貫通孔は梁端部を避け、孔径は梁せいの1/3以下とする
3 ×(誤り) 柱のじん性確保のための軸力比の上限値が不適当(もっと小さく抑える)
4 ◯(正しい) 柱の最小径は主要支点間距離の1/15以上

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

柱は圧縮軸力が大きいほど、地震時にもろく壊れやすくなります。粘り強さ、つまりじん性が下がるわけです。

そこで、軸方向力をコンクリート全断面積で割った軸力比を一定以下に抑え、地震で大きく変形しても急に壊れない粘り強さを確保します。

ザックリ言えば、柱に荷をかけすぎると粘る前にポキッと折れる、だから軸力比は小さめに抑える、ということですね。

問題文は、じん性確保のための軸力比の上限値を大きくとってよいとする内容で、これでは粘り強さが失われ危険側になります。正しくは軸力比を十分小さく抑える必要があり、ここが最も不適当な記述です。

覚え方

  • 柱のじん性確保=軸力比を小さく抑える(軸力大→粘れない)
  • あばら筋(D10)の間隔=梁せいの1/2以下かつ250mm以下
  • 柱の最小径は主要支点間距離の1/15以上
  • 梁貫通孔は梁端部を避け、孔径は梁せいの1/3以下

理解度チェック

Q.

柱のじん性を確保するには、軸力比は大きくするか小さくするか。

小さく抑えます。軸力比が大きいほど柱は粘らずもろく壊れやすくなるため、上限を低めに設定します。

Q.

梁に貫通孔を設けるとき、位置と孔径はどう制限されるか。

せん断力の大きい梁端部を避けて配置し、孔径は梁せいの1/3以下とします。大きな孔を端部に開けるとせん断耐力が不足します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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