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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.39を解説、セメントモルタル塗り

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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.39は、セメントモルタル塗りに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、セメントモルタル塗りの基本(塗厚の合計、下塗りの調合、ポリマーセメントペーストの下地処理、吸水調整材の取扱い)を問うものです。引っかけの核心は壁の塗厚の合計で、厚塗りしすぎていないかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 内壁の塗厚の合計は20mm程度。「30mm」は厚すぎて剥落しやすく誤り
2 ◯(正しい) 下塗りはセメントに対して砂をやや多めの調合とし付着を確保するため正しい
3 ◯(正しい) ポリマーセメントペーストは乾かないうちに下塗りを行い接着力を生かすため正しい
4 ◯(正しい) 吸水調整材を塗布後、一定時間おいてから下塗りするため正しい

選択肢1は内壁の塗厚の合計を30mmとしていますが、厚すぎて自重で剥落しやすく誤りで、標準は合計20mm程度です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

セメントモルタル塗りは、下塗り・中塗り・上塗りを重ねて仕上げます。塗厚はそれらの合計で考えます。

モルタルは硬化時に収縮し、自重もかかります。一度に厚く塗ると、下地との付着力では支えきれず、ひび割れや剥落の原因になるわけです。

そこで内壁コンクリート下地の塗厚は合計20mm程度を標準とします。問題文の「30mm」では厚すぎて剥落の危険が高まるため誤りなんです。

ザックリ言えば、壁モルタルは合計20mm程度まで、ということです。

覚え方

  • 内壁モルタル塗りの塗厚は合計20mm程度(厚塗りは剥落のもと)
  • 下塗りは砂をやや多めの調合で付着を確保する
  • ポリマーセメントペーストは乾かないうちに下塗りして接着力を生かす

理解度チェック

Q.

内壁コンクリート下地のセメントモルタル塗りの塗厚は、合計でどのくらいを標準とするか。

合計20mm程度です。厚く塗りすぎると収縮や自重で剥落しやすくなるため、30mmは誤りです。

Q.

下地に吸水調整材を塗るのはなぜか。

下地がモルタルの水分を急に吸い取ると、モルタルが硬化に必要な水を失ってドライアウトを起こすためです。吸水調整材で吸水を抑え、付着不良やひび割れを防ぎます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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