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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.29を解説、コンクリートの養生

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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.29は、コンクリートの養生に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、コンクリートの養生に関する基本(湿潤養生の打切り強度、寒中の初期養生、暑中の湿潤養生開始時期、凍結を防ぐための養生)を問うものです。引っかけの核心は寒中コンクリートで初期凍害を防ぐ養生で、どこまで温度や日数を確保すべきかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 湿潤養生を打ち切ってよい圧縮強度の考え方は適切で正しい
2 ◯(正しい) 寒中の初期養生は圧縮強度5N/mm2を得るまで保温するため正しい
3 ◯(正しい) 暑中の湿潤養生はブリーディング水が消失した時点から開始するため正しい
4 ×(誤り) 寒中で凍結を防ぐ養生は強度が出るまで続ける。日数だけで打ち切る設定は誤り

選択肢4は寒中コンクリートの養生を所定の強度に達する前に打ち切る内容になっており、初期凍害のおそれがあるため誤りです。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

寒中コンクリートとは、打込み後に凍結のおそれがある時期に施工するコンクリートのことです。

固まりはじめの時期に水分が凍ると、内部が膨張して組織が壊れ、その後いくら養生しても強度が回復しません。これが初期凍害です。

だから寒中では、コンクリートが凍害を受けない程度の強度(おおむね圧縮強度5N/mm2)を得るまで、一定温度を保って養生する必要があるわけです。日数の目安はあっても、強度を確認せず期間だけで打ち切ると凍害を見落とすため誤りなんです。

ザックリ言えば、寒中は日数でなく強度が出るまで温度を保つ、ということです。

覚え方

  • 寒中の初期養生は圧縮強度5N/mm2を得るまで保温(日数だけで打ち切らない)
  • 暑中の湿潤養生はブリーディング水が消失してから開始
  • 湿潤養生を打ち切ってよい強度は所定の値に達したかどうかで判断

理解度チェック

Q.

寒中コンクリートの初期養生は、何を確認するまで続けるか。

初期凍害を受けない圧縮強度(おおむね5N/mm2)に達するまで続けます。日数の目安はあっても、強度を確認せず期間だけで打ち切ると凍害のおそれがあります。

Q.

暑中コンクリートの湿潤養生は、いつから始めるか。

ブリーディング水が消失した時点から始めます。表面に水が残るうちに散水すると表層が弱くなるため、水が引いてから湿潤養生に移ります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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