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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55を解説、タクト手法

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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55は、タクト手法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、タクト手法の特徴(作業の連動性・生産性向上への対応・タクト期間の設定・適用に向く工事)を問うものです。引っかけの核心は集合住宅の仕上工事がタクト手法に向くか向かないかで、反復作業こそタクトの得意分野だと分かっているかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 1つの作業の遅れが後続を止め全体を停滞させるのは正しい
2 ◯(正しい) 生産性が上がればタクト短縮や人員調整で見直すのは正しい
3 ◯(正しい) 1タクトに収まらない作業はタクト期間の倍に設定するのは正しい
4 ×(誤り) 集合住宅の仕上工事はタクト手法に適する(不向きは誤り)

選択肢4は、繰返しの多い集合住宅の仕上工事をタクト手法に適さないとしている点が誤りで、実際は最も適した工事です。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

タクト手法は、建物を工区(階や住戸など)に分け、同じ専門工事を一定の期間(タクト)ごとに区切って、工区から工区へ順送りに流していく工程管理です。流れ作業のように作業を一定リズムで繰り返すということです。

この方式は、同じ作業が何度も繰り返される工事で効果を発揮します。各工区の作業量とリズムをそろえやすいからです。

集合住宅は、同じ間取りの住戸が多数並び、各住戸で内装・設備などの仕上工事が同じ手順で反復します。これはタクト手法に最も向いた工事だということです。

設問は集合住宅の仕上工事をタクト手法に適さないとしており、実際の得意分野と逆なので不適当なんです。

覚え方

  • タクト手法は同種の反復作業(集合住宅の仕上など)に向く
  • 1作業の遅れが後続を止め全体が停滞しやすい
  • 1タクトに収まらない作業はタクト期間の倍などで調整する

理解度チェック

Q.

集合住宅の仕上工事はタクト手法に向くか。なぜか。

向いています。同じ間取りの住戸で同じ仕上工事が繰り返されるため、工区ごとに作業を一定リズムで流すタクト手法と相性が良いからです。

Q.

タクト手法で、1つの作業が遅れるとどうなるか。

後続の作業が始められず、工区全体の流れが停滞します。各作業が連動しているため、遅れが全体に波及しやすいのが特徴です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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