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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.45を解説、外壁改修工事

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.45 は、RC造の外壁改修工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. タイル浮きのアンカーピンニング
  2. 下地モルタル浮きの注入
  3. 挙動しないひび割れのUカット
  4. 挙動するひび割れの樹脂注入

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

ひび割れ補修では、ひびが今後動くか動かないかで、注入する樹脂の硬さを変えるんです。

選択肢4は、幅0.3mmの挙動のおそれのあるひび割れを「硬質形エポキシ樹脂」で注入としていますが、これは誤りです。動くひび割れには追従できる軟質形(可とう性)エポキシ樹脂を使います。硬質形は動かないひび割れ向けで、動くと再び割れてしまいます。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) タイル陶片浮きはアンカーピンニングタイル固定工法
2 ◯(正しい) 0.2m²の浮きはアンカーピンニング部分注入
3 ◯(正しい) 1.0mm超の挙動しないひびは可とう性エポキシでUカットシール充填
4 ×(誤り) 0.3mmの挙動するひびは軟質形(可とう性)エポキシで注入(硬質形は誤り)

選択肢4のポイント(ここが誤り)

挙動するひび割れは温度変化等で開閉を繰り返します。

硬い樹脂を入れると追従できず再びひび割れます。

だから挙動するひびには軟質形(可とう性)エポキシを使います。

ザックリ言えば、動くひびは軟らかい樹脂、ということです。

覚え方

  • 挙動するひびは軟質形(可とう性)エポキシ
  • 挙動しないひびは硬質形でよい
  • タイル陶片浮きはアンカーピンニング固定

一問一答

Q.

挙動のおそれのあるひび割れには硬質形と軟質形どちらの樹脂を使うか。

軟質形(可とう性)エポキシです。硬質形は動かないひび向けです。

平成28年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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