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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.37を解説、心木なし瓦棒葺

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.37 は、心木なし瓦棒葺に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 一般部の葺き方の順序
  2. 棟部の水返し
  3. けらば部の溝板幅
  4. 軒先の桟鼻

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

心木なし瓦棒葺は、溝板を並べながら通し吊子で固定していく工法で、施工の順序が決まっているんです。

選択肢1は「通し吊子をすべて留め付けた後、溝板を並べ」としていますが、これは順序が誤りです。正しくは溝板を並べながら通し吊子で順次留め付け、その上にキャップを掛けます。吊子を全部先に留めてから溝板を入れることはできません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 通し吊子を全部留めてから溝板…という順序が誤り
2 ◯(正しい) 棟部は水上端部に八千代折の水返し
3 ◯(正しい) けらば溝板幅は瓦棒働き幅の1/2以下
4 ◯(正しい) 軒先の桟鼻はつかみ込んで取付け

選択肢1のポイント(ここが誤り)

瓦棒葺は溝板(成形した金属板)を並べて葺いていきます。

通し吊子は溝板を固定する金物で、溝板と一緒に順次留め付けます。

吊子を全部先に留めてから溝板を並べる手順は成立せず、誤りです。

ザックリ言えば、溝板と吊子は同時進行、ということです。

覚え方

  • 瓦棒葺は溝板と通し吊子を順次留める
  • 棟部は八千代折の水返し
  • けらば溝板幅は働き幅の1/2以下

一問一答

Q.

心木なし瓦棒葺で通し吊子を全部留めてから溝板を並べるか。

違います。溝板を並べながら吊子で順次留めます。

平成28年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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