ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.26 異形鉄筋の継手及び定着

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.26を解説、異形鉄筋の継手及び定着

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.26 は、異形鉄筋の継手及び定着に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 重ね継手の向き
  2. スラブ下端筋の直線定着長さ
  3. 継手中心位置のずらし方
  4. スパイラル筋末端の添巻き

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

重ね継手を同じ位置に並べると、その断面で鉄筋が集中して弱点になるので、互い違いにずらすんです。

選択肢3は、隣り合う鉄筋の継手中心位置を重ね継手長さの1.0倍ずらすとしていますが、これは誤りです。継手を分散させるには0.5倍または1.5倍ずらすのが基本で、1.0倍だと継手端が揃ってしまうんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 重ね継手は水平・上下いずれでもよい
2 ◯(正しい) スラブ下端筋の直線定着は10d以上かつ150mm以上
3 ×(誤り) 隣り合う継手は0.5倍または1.5倍ずらす(1.0倍ではない)
4 ◯(正しい) スパイラル筋末端は1.5巻以上の添巻き

選択肢3のポイント(ここが誤り)

継手を同一断面に集めないよう、隣の継手とは位置をずらします。

ずらし量は継手長さの0.5倍または1.5倍とし、継手を分散させます。

1.0倍ずらすと一方の継手端がもう一方の中央と重なり、分散になりません。

ザックリ言えば、継手は0.5倍か1.5倍ずらして散らす、ということです。

覚え方

  • 継手は0.5倍または1.5倍ずらす
  • スラブ下端筋直線定着は10d以上かつ150mm以上
  • スパイラル末端は1.5巻以上の添巻き

一問一答

Q.

隣り合う重ね継手はどれだけずらすか。

重ね継手長さの0.5倍または1.5倍です。1.0倍ではありません。

平成28年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>