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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.43 を解説、建物内部の断熱工事

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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.43 は、建物内部の断熱工事に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

打込み工法のバイブ、セパレーター貫通部の熱橋処理、ウレタンの自己接着性など、断熱施工の基本を広く問う問題です。引っかけの核心は硬質ウレタン吹付けの厚さの許容誤差で、設計値より薄くなる側を認めてよいかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 押出法ポリスチレン打込み工法で同一箇所に長時間バイブをかけないのは正しい
2 ◯(正しい) セパレーター貫通部は熱橋となるため断熱材を補修するのは正しい
3 ×(誤り) 硬質ウレタン吹付けの厚さ許容誤差は0から+10mm程度。薄くなる-5mmを認めるのは誤り
4 ◯(正しい) 硬質ウレタンは自己接着性があり接着剤塗布不要とするのは正しい

選択肢3は-5mmまで許すとしており、設計より薄い断熱を認めることになるため、ここが誤りです。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

硬質ウレタンフォームの吹付け断熱は、吹き付けた厚さがそのまま断熱性能になります。設計より薄いと熱が逃げやすくなり、結露の原因にもなるわけです。

そのため厚さの許容誤差は、薄くなる側(マイナス)を認めません。0から+10mm程度、つまり設計値以上で管理します。

選択肢3は-5mmまで許すとしており、設計より薄い断熱を認めることになります。断熱は設計厚を下回ってはならない、ということなんです。

覚え方

  • 断熱厚の許容誤差は0〜+側のみ(設計厚を下回ってはならない)
  • セパレーター貫通部は熱橋になるため断熱補修
  • 同一箇所で長時間バイブをかけない

理解度チェック

Q.

硬質ウレタン吹付け断熱の厚さで、薄くなる側の誤差を認めてよいか。

認めてはいけません。設計厚を下回ると断熱性能が不足し結露の原因になるため、許容誤差は0〜+10mm程度で管理します。

Q.

セパレーターの貫通部に断熱補修を行うのはなぜか。

金属のセパレーターが断熱層を貫くと熱橋(ヒートブリッジ)になり、その部分で熱が逃げ結露しやすくなるためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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