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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.33 を解説、耐震改修の増設耐震壁

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.33 は、耐震改修の増設耐震壁 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 壁上部と既存梁下のグラウト材練上り温度は10〜35度
  2. 打継ぎ面の既存躯体面はすべて目荒しを行う
  3. シヤーコネクターをセパレーター兼用してよい
  4. 圧入工法は梁下にすき間が生じやすく採用できない

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

コンクリート圧入工法は、ポンプ圧で下から押し上げて梁下のすき間まで充填できる工法で、増設耐震壁の打設に適しています。

「すき間が生じやすく採用できない」は逆で誤りです。

ザックリ言えば、圧入工法は梁下のすき間充填に強い、ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) グラウト材の温度管理で正しい
2 ◯(適当) 打継ぎ面の目荒しで正しい
3 ◯(適当) シヤーコネクターのセパレーター兼用で正しい
4 ×(最も不適当) 圧入工法はむしろ梁下のすき間を充填しやすく有効な工法であり、「採用できない」は誤り

選択肢4 のポイント(ここが最も不適当)

増設耐震壁では、既存の梁の真下までコンクリートを行き渡らせる必要があります。上から流し込むだけだと、梁下に空気がたまり、すき間(充填不足)が残りやすい場所です。

コンクリート圧入工法は、ポンプの圧力で下から押し上げて詰める工法です。圧力で空気を押し出しながら充填するので、梁下のすき間まで密に詰められます。

選択肢4は「すき間が生じやすいので採用できない」としていますが、実際は逆で、圧入工法は梁下の充填にむしろ有効です。ここが誤りです。

覚え方

  • 圧入工法は梁下のすき間充填に有効
  • 打継ぎ面はすべて目荒し
  • グラウト練上り温度は10〜35度

一問一答

Q.

コンクリート圧入工法は梁下のすき間充填に向くか。

向きます。下から押し上げてすき間まで充填できます。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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